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柔道整復師として働いているけれど、自分の年収が相場と比べて高いのか低いのか、気になっていませんか。柔道整復師の平均年収は約350〜380万円とされており、職場の種類や雇用形態によって50万円以上の差が生まれることもあります。この記事では、月給・手取りの目安から理学療法士・鍼灸師との職種間比較、収入を上げる具体的な方法まで、実態に沿ったデータをもとに解説します。
柔道整復師の平均年収の実態
全国平均年収と月給・手取りの目安
整骨院・接骨院勤務を中心とした柔道整復師の年収は、350〜380万円程度が相場としてよく挙げられます。月給に換算すると税込で29〜32万円程度、そこから社会保険料・所得税・住民税を差し引いた手取りは23〜25万円前後が目安です。
| 指標 | 金額の目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 平均年収 | 350〜380万円 | 整骨院・接骨院勤務を中心とした水準 |
| 月給(税込) | 29〜32万円 | 歩合・各種手当を含む |
| 手取り | 23〜25万円 | 社会保険・所得税・住民税控除後 |
初任給と経験年数別の年収水準
新卒・未経験で整骨院に就職した場合の初任給は、月収18〜22万円(年収210〜260万円)が一般的な範囲です。経験5年目になると年収300〜350万円の水準に乗る人が増えてきます。経験10年以上で院長補佐・チーフなどの役職につくと、年収380〜450万円台に到達するケースも見られます。
| 経験年数 | 年収の目安 | 月収換算の目安 | 主な昇給要因 |
|---|---|---|---|
| 0〜2年(新卒・第二新卒) | 210〜260万円 | 18〜22万円 | 施術技術の習得・患者対応力の向上 |
| 3〜5年(中堅) | 280〜350万円 | 23〜29万円 | 担当患者数の増加・歩合収入の拡大 |
| 6〜10年(ベテラン) | 320〜400万円 | 27〜33万円 | チーフ・副院長への昇格・管理職手当の支給 |
| 10年以上(院長・幹部) | 380〜450万円以上 | 32万円以上 | 院長手当・経営参加・複数院展開 |
昇給の速度を左右するのは技術の熟達だけではありません。施術スピードが上がって1日に対応できる患者数が増えると歩合収入が加算されるため、3〜5年目で年収が大きく跳ね上がるケースが多く見られます。6年目以降はチーフや副院長などの役職に就くかどうかで年収水準の差がさらに開く傾向があります。個人経営の小規模院では、経験年数が増えても昇給幅が限られるケースもあるため、5〜7年目を一つの転職・昇格のタイミングとして検討することが年収アップへの現実的な道筋になります。
ボーナス・歩合制が年収に与える影響
整骨院・接骨院では、月給+歩合という給与体系を採用している院が多くあります。歩合制の基準として多いのは「担当患者数」や「1日の施術件数」で、月に10〜30万円の歩合収入が上乗せされるケースも珍しくありません。賞与を設けていない小規模院も存在するため、求人票では月給だけでなく賞与の有無と歩合の仕組みを必ず確認することが大切です。
柔道整復師と他職種の年収比較
柔道整復師の年収を客観的に評価するには、関連する職種との比較が欠かせません。理学療法士・鍼灸師・作業療法士・看護師の4職種と並べて見ると、医療系国家資格の中での立ち位置が分かります。
理学療法士との年収比較
理学療法士の平均年収は約400〜430万円とされており、整骨院外勤務が多い理学療法士は、賞与・退職金が整備された職場が多い分、相対的に年収水準が高いとされています。この年収差の背景には雇用先の構造的な違いがあります。理学療法士は医療法人や社会福祉法人に属するケースが多く、賞与・退職金・定期昇給の仕組みが整いやすいため、長期勤務で受け取れるトータルの収入が高くなる傾向があります。
鍼灸師との年収比較
鍼灸師の平均年収は約320〜360万円で、柔道整復師とほぼ同水準かやや低い傾向にあります。鍼灸院は自由診療が中心のため、院のブランド力や立地によって年収の振れ幅が大きい特徴があります。この差が生まれる理由は保険適用範囲の違いにあります。鍼灸院では健康保険の適用が限定的なため自由診療が主体となり、院の集客力や施術単価が年収に直結しやすい構造です。立地・メニュー構成次第では年収400万円を超えることもある一方、集客が安定しない院では250万円台に留まる場合もあります。
作業療法士・看護師との年収比較
作業療法士の平均年収は約380〜400万円、看護師は約525万円(令和7年賃金構造基本統計調査)です。看護師は夜勤手当が年収を大きく押し上げる構造になっています。日本看護協会の調査によると夜勤手当は二交代制で1回約1.1万円・月平均4.9回で月約5.6万円が加算されており、年収を大きく押し上げています。作業療法士は病院・介護施設への雇用割合が高く、賞与や定期昇給の仕組みが整いやすいため、雇用の安定性と年収のバランスでは柔道整復師よりも有利なケースが多くあります。
| 職種 | 平均年収 | 資格取得の難易度 | 雇用の安定性 |
|---|---|---|---|
| 柔道整復師 | 350〜380万円 | 中(3年制専門学校) | やや不安定 |
| 理学療法士 | 400〜430万円 | 中(3〜4年制) | 安定 |
| 鍼灸師 | 320〜360万円 | 中(3年制専門学校) | 不安定(自由診療が中心) |
| 作業療法士 | 380〜400万円 | 中(3〜4年制) | 安定 |
| 看護師 | 約525万円 | 高(3〜4年制) | 非常に安定 |
職場・雇用形態別の年収の違い
整骨院・接骨院勤務の年収水準
柔道整復師の主な就職先は整骨院・接骨院で、年収水準は280〜380万円と幅広く、院の規模・患者数・歩合制の有無が給与に直結します。個人経営の院から大手チェーンへ転職した施術師では、固定給が増えたうえに歩合制の仕組みが整い、1年目から年収が50〜80万円上がるケースが報告されています。
病院・介護施設での年収の目安
病院や介護施設では機能訓練指導員として採用されるケースが多く、年収水準は350〜420万円で、整骨院勤務より安定しています。整骨院から介護施設の機能訓練指導員へ転職した場合、年収が340万円から380万円に上がったうえ、土日休みの固定シフトを確保できたという事例もあります。
スポーツ・機能訓練分野での年収
スポーツジムや体育系のトレーニング施設では、実績次第で年収400〜500万円台を目指せるケースもありますが、安定性は低くなります。プロスポーツチームや大手フィットネスジムへの就職が実現した場合は年収500万円台も視野に入りますが、フリーランスに近い契約形態では収入が安定しないリスクも念頭に置いておく必要があります。
| 職場タイプ | 年収の目安 | 安定度 |
|---|---|---|
| 整骨院・接骨院(大手チェーン) | 320〜400万円 | 普通 |
| 整骨院・接骨院(個人経営) | 280〜370万円 | やや不安定 |
| 病院・クリニック | 350〜420万円 | 安定 |
| 介護施設(機能訓練指導員) | 330〜400万円 | 安定 |
| スポーツ・トレーナー系 | 250〜500万円 | 不安定(実績依存) |
柔道整復師の年収が低い構造的な理由
療養費改定と保険制度の影響
整骨院・接骨院が柔道整復術を提供する際の費用は健康保険の「療養費」として支給されますが、近年は引き下げ方向での改定が続いています。療養費が下がると院の収入が減少し、施術師への給与に充てられる原資も縮小します。2026年の療養費改定が給与に与える具体的な影響については、「2026年療養費改定が柔道整復師の給与に与える影響」で詳しく解説しています。
開業過多と競合環境による収入への影響
柔道整復の施術所は全国50,924か所(厚労省 令和6年衛生行政報告例)で、コンビニ約5.6万店(経産省統計)に迫る水準であり、同一エリア内での患者の取り合いが慢性化しています。患者数が分散すると院の売上が伸びにくくなり、給与水準を引き上げる余裕が生まれないまま現状維持が続くケースが多くなります。
柔道整復師の年収アップの方法
独立開業と年収1,000万円の現実
柔道整復師が年収を大きく伸ばす方法として最も広く知られているのが独立開業です。ただし、開業直後は患者集客が安定するまでに時間がかかるため、十分な資金計画と集患の仕組み作りが不可欠です。開業に向けた準備・資金計画については、「柔道整復師が年収1,000万円を目指す方法」および「柔道整復師の独立開業と年収800万円への道」で詳しく解説しています。
転職・副業・認定資格による年収アップ
転職では整骨院から病院・介護施設・スポーツ施設への転職で年収が30〜70万円上がるケースがあります。柔道整復師向けの求人情報は「柔道整復師の求人・転職サイト比較」にまとめています。副業・ダブルワークでは月収を3〜10万円程度上乗せできます。認定柔道整復師などの上位資格取得も専門性の評価につながります。
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柔道整復師の平均年収についてよくある質問
Q1. 柔道整復師の平均年収はいくらですか?
全国平均は350〜380万円程度です。月給の税込支給額は29〜32万円前後で、手取りは23〜25万円が目安になります。
Q2. 柔道整復師と理学療法士では年収はどちらが高いですか?
理学療法士の平均年収は400〜430万円程度で、整骨院外勤務が多い理学療法士は賞与・退職金が整備された職場が多い分、相対的に年収水準が高い傾向があります。
Q3. 整骨院と病院では年収に差がありますか?
病院・介護施設勤務のほうが整骨院より年収が高くなるケースが多くあります。賞与・退職金・福利厚生が整備されており、長期で勤務するほど待遇差が開く傾向があります。
Q4. 柔道整復師が年収1,000万円を目指すには何が必要ですか?
年収1,000万円を達成している柔道整復師の多くは独立開業して院を経営している人たちです。資金計画・立地選定・集患の仕組み化が重要です。
Q5. 柔道整復師の年収は今後上がりますか?
業界全体での劇的な年収上昇は見込みにくい状況ですが、働く場所と専門性を絞ることで年収を上げていくことは可能です。
まとめ:柔道整復師の平均年収と年収アップの選択肢
柔道整復師の平均年収は350〜380万円で、職場の種類・歩合制・経験年数によって大きな差が生まれます。療養費改定と施術院の供給過多が年収上昇の壁になっていますが、転職・開業・副業・認定資格の取得を組み合わせることで収入を伸ばすことは可能です。まず治療家専門のエージェントに相談して選択肢の全体像を把握しましょう。


