鍼灸師として働いていると、看護師に転職したらどうなるだろうと考えたことはありませんか。同じ医療系の国家資格でありながら、年収や雇用の安定性に大きな差がある。その現実を前に、キャリアチェンジを検討する鍼灸師は少なくありません。
この記事では、鍼灸師から看護師への転職を考えている方に向けて、必要な資格要件、費用、期間、メリット・デメリットを紹介します。
鍼灸師が看護師への転職を考える3つの理由
年収・雇用安定の格差が大きい
厚生労働省の賃金構造基本統計調査によると、看護師の平均年収は約508万円(2024年調査)。鍼灸師の平均年収は約350~380万円程度。年収にして100万円以上の差があります。
看護師は慢性的な人材不足から求人倍率が高く、都市部・地方を問わず就職先に困ることが少ない現状です。鍼灸師は地域によって求人数に偏りがあります。
夜勤手当・各種手当で収入の上積みが可能
看護師の収入には夜勤手当(1回8,000~12,000円程度)、資格手当、住宅手当が含まれます。年収500万~600万円台に到達しやすい設計です。
東洋医学の知識が看護現場で活きる場面がある
緩和ケア・リハビリ・在宅看護の分野では鍼灸師の知識が間接的に役立ちます。ツボや経絡の理解で痛みのケアに幅が出ます。
鍼灸師から看護師になるために必要な資格と費用
看護師養成課程を修了し、国家試験に合格する必要があります。鍼灸師の科目免除はありません。
看護師になるためのルート一覧
| ルート | 期間 | 費用目安 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 看護専門学校 | 3年 | 150~300万円 | 社会人入学枠あり |
| 看護系大学 | 4年 | 250~600万円 | 保健師資格も取得可能 |
| 准看護師経由 | 4~5年 | 200~400万円 | 働きながら進学可能 |
社会人が看護学校に入るための準備
社会人入試枠は小論文と面接が中心。鍼灸師の医療知識はアピール材料になります。
- 通学と仕事の両立が可能か
- 奨学金制度・病院奨学金の有無
- 実習期間中の収入確保方法
看護師国家試験の合格率
合格率は例年88~92%前後。鍼灸師国試(60~75%)より高いですが、養成課程は厳しく臨地実習の負荷も大きいです。
鍼灸師から看護師に転職するメリット・デメリット
メリット
| メリット | 詳細 |
|---|---|
| 年収アップ | 平均508万円。鍼灸師比+100~150万円 |
| 求人数が多い | 全国どこでも就職先あり |
| ダブルライセンス | 緩和ケア・在宅看護で強み |
| 福利厚生充実 | 退職金・住宅手当・育休制度 |
デメリット
| デメリット | 詳細 |
|---|---|
| 3年通学が必要 | 収入途切れリスク |
| 学費150~300万円 | 奨学金の活用が必要 |
| 科目免除なし | 解剖学もゼロから |
| 夜勤生活 | 体力的負荷が異なる |
看護師に転職しなくても年収アップできる選択肢
転職エージェントで好条件の職場を探す

整形外科・美容クリニック・介護施設など、働く場所を変えるだけで年収50~100万円アップするケースもあります。
エージェントの選び方は治療家転職エージェントの選び方で解説しています。
ダブルライセンスを活かす道
柔道整復師やあん摩マッサージ指圧師の資格追加で転職の選択肢が広がります。年収事情は鍼灸師が年収600万を超える転職先3パターンで紹介。
鍼灸師の転職先は整骨院だけではない
美容鍼灸、スポーツトレーナー、機能訓練指導員など多数。詳しくは鍼灸師の転職先おすすめ7選をご覧ください。
まとめ:鍼灸師から看護師への転職は投資対効果で判断する
| 項目 | 鍼灸師のまま | 看護師に転職 |
|---|---|---|
| 平均年収 | 350~380万円 | 508万円 |
| 求人数 | 地域差あり | 全国で豊富 |
| 投資コスト | 0円 | 150~300万円+3年 |
まだ迷っている段階であれば、今の資格で選べる転職先を把握してから判断するのが現実的です。


