柔道整復師が介護施設で働くメリットとは
「整骨院の長時間労働に疲れた」「もっと安定した環境で働きたい」——そんな思いを抱えている柔道整復師は少なくありません。
実は、介護施設は柔道整復師の資格を活かせる転職先として注目されています。介護施設で「機能訓練指導員」として働けば、柔道整復師としての知識と技術をそのまま活かしながら、残業の少ない安定した働き方が手に入ります。
この記事では、介護施設への転職を検討している柔道整復師に向けて、機能訓練指導員の仕事内容・年収・メリットとデメリットをリアルにお伝えします。

僕の先輩が介護施設に転職して「毎日定時で帰れる」って言ってたのを聞いて、最初は信じられなかった。整骨院しか知らないと、それが普通だと思い込んでしまうんだよな。
機能訓練指導員とは?柔道整復師が就ける理由
機能訓練指導員の定義と配置基準
機能訓練指導員とは、介護施設で利用者の身体機能の維持・向上を目的とした訓練を行う専門職です。デイサービスや特別養護老人ホームなどでは、1名以上の配置が法律で義務づけられています。
厚生労働省が定める機能訓練指導員の要件を満たす資格は以下の8つです。
| 資格名 | 取得難易度 |
|---|---|
| 柔道整復師 | 国家資格(3年以上の養成課程) |
| 理学療法士 | 国家資格(3〜4年の養成課程) |
| 作業療法士 | 国家資格(3〜4年の養成課程) |
| 言語聴覚士 | 国家資格(3〜4年の養成課程) |
| 看護師・准看護師 | 国家資格 |
| あん摩マッサージ指圧師 | 国家資格(3年以上の養成課程) |
| 鍼灸師 | 国家資格(3年以上の養成課程) |
| 一定の実務経験を持つ介護福祉士 | 国家資格+実務経験 |
柔道整復師の資格を持っていれば、追加の資格なしで機能訓練指導員として働くことができます。
整骨院と介護施設の働き方の違い
| 項目 | 整骨院 | 介護施設 |
|---|---|---|
| 勤務時間 | 10〜12時間(拘束時間が長い) | 8時間(日勤中心) |
| 残業 | 月20〜40時間が一般的 | 月5〜10時間程度 |
| 休日 | 週1〜1.5日 | 週2日(シフト制) |
| 年間休日 | 90〜100日 | 110〜120日 |
| 業務内容 | 施術・受付・清掃・集客 | 機能訓練計画の作成・実施 |
機能訓練指導員の仕事内容を具体的に解説
1日の流れ(デイサービスの場合)
| 時間 | 業務内容 |
|---|---|
| 8:30 | 出勤・利用者の受け入れ準備 |
| 9:00 | 送迎(施設による) |
| 9:30 | バイタルチェック・体調確認 |
| 10:00 | 集団体操・個別機能訓練の実施 |
| 12:00 | 昼食介助・休憩 |
| 13:30 | 午後の個別機能訓練・レクリエーション |
| 15:00 | 機能訓練記録の作成・ケアマネとの連携 |
| 16:30 | 送迎・翌日の準備 |
| 17:30 | 退勤 |
柔道整復師の知識が活きる場面
柔道整復師が介護現場で重宝される理由は、骨折・脱臼・捻挫などの外傷に関する深い知識を持っているからです。高齢者は転倒による骨折リスクが高く、筋骨格系の問題を抱えている方も多いため、柔道整復師の専門知識が直接役に立ちます。
具体的には以下のような場面で力を発揮できます。
- 転倒予防のためのバランス訓練の設計
- 関節可動域の評価と改善プログラムの作成
- 痛みの原因を的確に評価し、無理のない訓練メニューの調整
- 骨折後のリハビリテーション計画の立案

おばあちゃんが「先生のおかげで歩けるようになった」って泣いてくれた——っていう話を転職した同期から聞いた時、正直うらやましかった。整骨院だと保険点数の話ばっかりだったから。
機能訓練指導員の年収は?整骨院勤務と比較
平均年収データ
機能訓練指導員として働く場合の年収は、勤務先の種類や地域によって異なりますが、以下が目安です。
| 勤務先 | 年収目安 | 月収目安 |
|---|---|---|
| デイサービス | 350万〜420万円 | 25万〜30万円 |
| 特別養護老人ホーム | 380万〜450万円 | 27万〜32万円 |
| 介護老人保健施設 | 400万〜480万円 | 28万〜34万円 |
| 訪問リハビリ | 380万〜460万円 | 27万〜33万円 |
厚生労働省の調査によると、機能訓練指導員の平均月給は約35万4,770円で、整骨院勤務の柔道整復師(平均月給約30万円)と比べて高い水準です。特に介護老人保健施設では理学療法士と同等の待遇で雇用されるケースもあります。
年収を上げるポイント
- 介護福祉士やケアマネジャーの資格を追加取得する:管理職への道が開ける
- 大規模法人や社会福祉法人に転職する:賞与や福利厚生が充実している
- 管理者ポジションを目指す:施設の機能訓練部門のリーダーになれば年収500万円以上も可能

年収が整骨院より上がるのに、残業が減る。最初は「何か裏があるんじゃないか」と疑ったけど、介護業界は人手不足で柔整師の需要が本当に高いんだよね。
介護施設に転職するデメリットと対策
施術スキルが衰える可能性
介護施設では整骨院のような手技施術を行う機会が減ります。柔道整復師としての施術スキルを維持したい場合は、休日に整骨院でアルバイトをしたり、勉強会に参加したりする工夫が必要です。
介護業務を兼務する場合がある
小規模な施設では、機能訓練指導員でありながら食事介助や排泄介助を求められることもあります。転職前に「業務範囲」を面接でしっかり確認しましょう。
給与の上限が見えやすい
介護保険制度の枠内で運営されるため、整骨院の開業ほどの大幅な収入アップは見込みにくいのが現実です。ただし安定性は圧倒的に高く、福利厚生や退職金制度が整っている法人も多いです。
介護施設への転職を成功させる3つのステップ
ステップ1:施設の種類と自分の適性を知る
介護施設にはデイサービス、特養、老健、訪問リハビリなど様々な種類があります。それぞれ利用者の要介護度や業務内容が異なるため、自分がどんな働き方をしたいかを明確にしましょう。
ステップ2:治療家専門の転職エージェントを活用する
介護施設の求人は一般的な求人サイトにも掲載されていますが、治療家専門の転職エージェントを使うと、非公開求人へのアクセスや条件交渉のサポートが受けられます。
特に柔道整復師におすすめの転職サイト・エージェント7選で紹介しているサービスなら、介護施設の求人にも対応しています。
ステップ3:面接で確認すべき5つの質問
- 機能訓練指導員の専任か、介護業務との兼務か
- 機能訓練の実施体制(個別訓練 or 集団訓練中心か)
- 利用者の平均要介護度
- 残業時間の実態
- キャリアアップの制度(研修・資格取得支援)

「介護って大変そう」ってイメージだけで選択肢から外すのはもったいない。僕も最初はそうだったけど、実態を知ったら全然違った。まずは情報を集めてみてほしい。
まとめ:柔道整復師から介護施設への転職は「安定とやりがい」の両立
柔道整復師から介護施設の機能訓練指導員への転職は、長時間労働からの脱却と安定した収入を実現できる選択肢です。柔道整復師の国家資格がそのまま活かせるため、追加の資格取得なしでキャリアチェンジが可能です。
「整骨院以外の転職先も知りたい」という方は、柔道整復師の転職先まとめ|整骨院以外で資格を活かせる職場8選もあわせてお読みください。
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