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鍼灸師と柔道整復師のダブルライセンスで気になるのが「結局いくら稼げるのか」です。資格を2つ持てば年収が2倍になるわけではありません。年収を左右するのは、資格の数より「その資格を活かせる環境を選べているか」です。
この記事では、厚生労働省「令和6年 賃金構造基本統計調査」などの公開データをもとに、鍼灸師×柔道整復師ダブルライセンスの年収相場・働き方別の収入・取得費用と期間を整理し、年収を上げる人と上がらない人の差を元同業の目線で掘り下げます。

僕も整骨院で8年働いた柔道整復師です。現場にいると「鍼灸も取れば給料上がるのかな」って一度は考えますよね。実際は上がる人と変わらない人がはっきり分かれます。リアルな数字と分かれ目を、同期の例も交えて正直に書きます。
鍼灸師×柔道整復師のダブルライセンスの年収相場|実際いくら稼げるのか
まず全体像です。柔道整復師の平均年収は約400〜450万円が基準。ダブルライセンス保有者はここに上乗せできますが、上限の幅は働く環境で大きく変わります。
| 区分 | 年収レンジの目安 | 補足 |
|---|---|---|
| 柔道整復師のみ(シングル) | 約400〜450万円 | 厚労省データを基準にした平均的な水準 |
| 鍼灸師のみ(シングル) | 約350〜450万円 | 勤務先と自費比率で変動 |
| ダブルライセンス(勤務) | 約450〜600万円 | 手当・指名・自費施術が乗る場合 |
| ダブルライセンス(独立・自費中心) | 約500〜800万円 | 集客と単価設計が前提。下振れもある |
※ 出典:厚生労働省「令和6年 賃金構造基本統計調査」の保健医療従事者分類を基準とし、ダブルライセンスのレンジは公開求人・開業事例の目安です。地域・経営スキルで変動します。
柔道整復師のみ(シングル資格)の平均年収は約400〜450万円
柔道整復師の平均年収は約430万円前後で、賞与を含め年400〜450万円が中心です。20代では300万円台のことも珍しくなく、経験年数や役職で差が開きます。年代別・職場別の内訳は柔道整復師の年収相場(平均約430万円)を詳しく見るで確認できます。
ダブルライセンス保有者の年収レンジ|500〜800万円のケースもある理由
年収500万円を超える人は、保険施術に加えて鍼灸の自費メニューを組み込めている層です。自費インセンティブのある院なら勤務でも600万円前後、独立して自費中心モデルを軌道に乗せれば700〜800万円も出ます。ただしこれは環境が整った場合の上振れで、誰でも届く数字ではありません。
なぜダブルライセンスで年収が上がるのか|保険+自費の施術構造
柔道整復師の保険施術は単価が低く、件数を積んでも頭打ちになりやすい構造です。一方、鍼灸の自費施術は1回3,000〜6,000円の単価を自分で設計でき、保険外収益を上乗せできます。保険で集客し鍼灸の自費で利益を伸ばす二刀流が、収入の天井を押し上げます。
【働き方別】鍼灸師×柔道整復師ダブルライセンスの年収を比較
同じダブルライセンスでも、どこで働くかで年収はまるで変わります。代表的な5つの働き方で比べます。
| 働き方 | 年収目安 | 収入の特徴 |
|---|---|---|
| 整骨院・接骨院に勤務 | 約400〜550万円 | 安定。自費インセンティブの有無が分かれ目 |
| 訪問鍼灸・機能訓練指導員 | 約450〜600万円 | 需要拡大領域。資格手当が付きやすい |
| 独立開業(保険中心) | 約400〜600万円 | 件数依存で頭打ちになりやすい |
| 独立開業(自費中心) | 約500〜800万円 | 単価設計と集客が成果を左右する |
| 分院長・店長クラス | 約500〜700万円 | 歩合・役職手当が上乗せされる |
※ 年収は地域・院の経営方針・本人の集客力で大きく変動する目安です。同じ働き方でも下振れ・上振れの両方があります。
整骨院・接骨院に勤務(雇用)した場合の年収
勤務は収入が安定する一方、保険施術が主体だと年収400〜500万円で落ち着きがちです。差がつくのは自費インセンティブの有無。鍼灸の指名が給与に反映される院なら、同じ勤務でも550万円台が見えます。職場選びは柔道整復師の資格を活かせる仕事15選をチェックするが参考になります。
訪問鍼灸・機能訓練指導員として働く場合の年収
高齢化を背景に訪問鍼灸や機能訓練指導員の需要は伸びています。柔道整復師は実務経験を満たせば機能訓練指導員として配置でき、鍼灸の知識も評価されます。資格手当が付きやすく、年収450〜600万円に乗りやすいのが強みです。将来性は柔道整復師の将来性と2030年に生き残る人の条件を確認するで整理しています。
独立開業した場合の年収|自費中心モデルの収入幅
独立は収入の上限が最も高い一方、下振れ幅も最大です。保険中心で件数に頼ると開業しても年収400万円台にとどまることがあります。逆に単価6,000円前後の自費を軸にリピートを作れれば700〜800万円も狙えます。開業を含む選択肢は整骨院・開業を含む柔道整復師のキャリアプラン6ルートを見るで全体像を確認できます。
ダブルライセンスを取っても年収が上がらない人の共通点
資格を2つ取ったのに年収が変わらない人には共通点があります。資格そのものより「使い方」でつまずいているケースがほとんどです。

僕の同期で鍼灸も取った人がいます。自費単価を3,000円から6,000円に上げ、月の指名が20件ほど増えました。月収は28万円から38万円、年収にすると約120万円アップ。資格を取ったからというより、自費を任せてくれる院に移ってからの伸びでした。
資格を活かせる職場を選べていない
保険施術しか扱わない院では、鍼灸の資格を持っていても発揮の場がなく、ダブルライセンスが手当ゼロのまま埋もれます。自費施術に積極的な院を選ぶだけで、同じ実力でも収入が変わります。年収アップの具体ルートは柔道整復師が年収500万円を達成する5つのキャリアルートを確認するが参考になります。
自費メニュー設計・集客スキルが伴っていない
もう一つの落とし穴が、自費メニューを作れない・売れないこと。鍼灸を打てても価格設定や提案ができなければ単価は上がりません。施術技術と並行して、メニュー設計・カウンセリング・リピート導線という「売る力」を磨く必要があります。武器を増やす追加スキルは治療家の転職に有利な追加資格おすすめランキング10選を確認するも検討の余地があります。
鍼灸師×柔道整復師ダブルライセンス取得にかかる費用・期間
取得コストも押さえておきます。はり師・きゅう師、柔道整復師はいずれも3年以上の養成施設で学び、国家試験に合格する必要があります。両方を取るルートと費用の目安は次の通りです。
| 取得ルート | 養成期間の目安 | 学費総額の目安 | 働きながらの取得 |
|---|---|---|---|
| 昼間部で2資格を順に取得 | 計5〜6年 | 約600〜1,000万円 | 難しい(学業中心) |
| 夜間部を活用して取得 | 計6年前後 | 約600〜900万円 | 可能(日中勤務と両立) |
| 片方ずつ年数を空けて取得 | 各3年(合計6年〜) | 約600〜1,000万円 | 可能(資金計画しやすい) |
※ 学費・期間は調査時点の目安で学校により異なります。最新の募集要項で確認してください。出典:各養成施設の公開情報および国家資格の養成施設要件。
柔整+鍼灸の養成課程と取得期間の目安
柔道整復師、はり師・きゅう師はそれぞれ専門学校や大学で3年以上学ぶ必要があります。両方を昼間部で順に取れば5〜6年、夜間部活用でも6年前後が現実的です。国家試験は資格ごとに受験します。学習負担が大きいぶん、取得目的と回収計画を先に固めておくことが大切です。
学費の総額と働きながら取得する方法
2資格の学費総額は600〜1,000万円規模です。負担を抑えるなら、夜間部に通い日中は整骨院で働く、片方を取得して数年働いてから次に進む、といった分割が現実的です。実務経験を積みながら学べば、卒業後すぐ資格を収入へ反映しやすい利点もあります。
ダブルライセンスで年収を上げるための具体的なキャリア戦略
資格を収入に変えるには戦略が要ります。稼ぎたい働き方から逆算して環境を選ぶのが近道です。
1. ダブルライセンスを正当に評価する職場へ転職する
最も効果が早いのが、資格と自費施術を評価する職場に移ること。同じ実力でも、自費インセンティブや資格手当のある院に転職するだけで年収が数十万円単位で変わります。求人票では自費比率や評価制度が見えにくいため、治療家専門のエージェントで内部事情まで確認するのが堅実です。
2. 自費メニューと単価設計を磨いて単価を上げる
鍼灸の自費メニューは価格を自分で設計できる強みがあります。1回6,000円のメニューを10人の固定客が月2回受ければ、それだけで月12万円の自費売上。保険に依存せず単価を積み上げられるかが年収の伸びを決めます。技術と並行して提案とリピート設計の力を鍛えましょう。
3. 訪問・機能訓練など需要が伸びる領域へ展開する
高齢化で訪問鍼灸や機能訓練の需要は拡大が続いています。院内施術だけでなく訪問や機能訓練指導員の領域に軸足を広げると、資格手当や安定需要を取り込めます。ダブルライセンスは複数領域に対応できるぶん、伸びるマーケットへ移りやすいのが利点です。

知人で対照的な2人がいます。1人は鍼灸を取っても保険中心の院のままで年収450万円から動かず、もう1人は自費に強い院へ移って650万円まで伸ばしました。学費は鍼灸の養成で約350万円、期間は3年。同じ投資でも、その後の環境選びで回収スピードが全然違うと痛感しました。
鍼灸師×柔道整復師ダブルライセンスの年収に関するよくある質問(FAQ)
鍼灸師と柔道整復師、先に取るならどちらがいい?
一概には言えませんが、整骨院での就職のしやすさを重視するなら柔道整復師から取る人が多い傾向です。保険施術で土台を作り、その後に鍼灸で自費の幅を広げる流れは収入計画を立てやすいです。最終的にどの働き方で稼ぎたいかから逆算して決めましょう。
ダブルライセンスで年収1000万円は本当に可能?
勤務だけで1000万円に届くのはまれです。実現する人の多くは独立開業して自費中心モデルを軌道に乗せ、分院展開やスタッフ雇用まで進めた層です。資格は土台ですが、1000万円は経営力・集客力に踏み込んで初めて見えてくる数字です。
「ダブルライセンスは意味ない・後悔する」と言われるのは本当?
「意味ない」と感じる人の多くは、資格を活かせない環境にいるか自費を作れていないケースです。600〜1,000万円の学費と6年前後を投じても、保険中心の院にとどまれば回収は遅れます。逆に環境と売る力が伴えば十分に価値があります。後悔するかは取得後の動き方で決まります。
まとめ|鍼灸師×柔道整復師のダブルライセンスは「活かす環境」で年収が決まる
鍼灸師×柔道整復師のダブルライセンスは年収500〜800万円を狙える一方、活かせる環境を選べなければ400万円台のままになることもあります。差を生むのは資格の数ではなく、自費を評価する職場・単価設計・伸びる領域への展開という使い方です。
まずは稼ぎたい働き方を決め、それを正当に評価する環境を選ぶこと。資格取得自体をゴールにせず、収入につなげる道筋から逆算して動くことが、最短で年収を上げる方法です。

資格を増やすこと自体が目的になると、取った後で迷子になりがちです。先に「どんな働き方で、いくら稼ぎたいか」を決めましょう。資格は道具。活かす場所を選べば、ちゃんと収入はついてきます。


