この記事でわかること
- 「柔道整復師はやめたほうがいい」と言われる5つの理由
- 現役・元柔整師50人のリアルな本音(続けてよかった派も)
- やめるべきか続けるべきかの判断基準
- 辞めた後の具体的な選択肢と年収目安

「柔道整復師はやめたほうがいい」——ネットで検索すると、こんなワードが山ほど出てくるよね。でも実際に50人以上の柔整師に話を聞いてみたら、答えは思ったより単純じゃなかった。
「柔道整復師はやめたほうがいい」という声がネット上で増えています。
確かに、柔道整復師の平均年収は約378万円。施術所の数はコンビニより多く、保険請求も年々厳格化。ネガティブな情報だけを見れば「やめたほうがいい」と思ってしまうのも無理はありません。
しかし本当に全員がやめるべきなのでしょうか?この記事では、現役・元柔整師50人以上のリアルな声を集め、「やめたほうがいい人」と「続けたほうがいい人」の境界線を明確にします。
「柔道整復師はやめたほうがいい」と言われる5つの理由
まず、なぜ「やめたほうがいい」という声が多いのか。その背景にある5つの構造的な問題を整理します。
理由1:給料が低く、上がりにくい
柔道整復師の平均年収は約378万円(求人ボックス調べ)で、日本の給与所得者の平均約460万円を大きく下回ります。
初任給は手取り18万〜20万円前後が一般的。3年以上の専門学校に通い、400万〜500万円の学費を払ったのに、新卒のオフィスワーカーより給料が低いという現実があります。
さらに深刻なのは昇給の仕組みがないケースが多いこと。個人院では「10年働いても月給が2万円しか上がらなかった」という声も珍しくありません。
理由2:労働環境が過酷
多くの整骨院は朝9時〜夜20時以降まで営業。中休みがあるとはいえ、実質的な拘束時間は12時間超えが常態化しています。
休日も月6〜7日。土曜も診療があるため、友人や家族との予定が合わず、プライベートが犠牲になりがちです。
理由3:施術所が飽和している
柔道整復師の就業者数は2020年時点で約75,000人を超え、施術所は全国で約50,000軒以上。コンビニエンスストアの店舗数に匹敵する数です。
患者の奪い合いが激しくなり、「近くに新しい整骨院ができたら、一気に患者が減った」という経営リスクもあります。
理由4:保険請求の厳格化
かつては保険施術で安定した収入を得られましたが、不正請求問題を受けて審査が年々厳しくなっています。
受領委任の取り扱い基準が厳格化され、保険収入だけで経営を成り立たせることが困難になりつつあります。自費メニューへの転換が必要ですが、そのためのマーケティングスキルや経営知識を持たない柔整師も少なくありません。
理由5:身体への負担が大きい
施術は体力勝負です。1日10人以上の患者を施術すれば、自分の腰・手首・肩にも大きな負担がかかります。
30代後半以降のキャリア継続に不安を感じる柔整師は非常に多く、「40歳、50歳になっても毎日施術できるのか」という問題は避けて通れません。

ここまで読むと絶望的に見えるかもしれないけど、これは「業界全体の平均」の話。ここから先の「実際の声」を聞いてから判断しても遅くないよ。
「やめたほうがいい」派のリアルな声
実際に柔道整復師を辞めた人や、辞めたいと思っている人の声を紹介します。
声1:「学費と時間を返してほしい」(28歳・男性・柔整師3年目→退職済み)
「3年間の専門学校で450万かけて、手取り19万。2年半で辞めました。今はIT企業で年収420万。正直、最初からこっちに行けばよかった。柔整師の資格は一度も使ってません。」
声2:「人間関係が最悪だった」(26歳・女性・柔整師2年目→退職済み)
「院長のパワハラがひどくて、毎日泣きながら出勤してました。他のスタッフも見て見ぬふり。小さい院だと逃げ場がないんです。辞めて本当に救われました。」
声3:「将来が見えなくなった」(33歳・男性・柔整師10年目→転職検討中)
「10年やってきて年収380万。院長になれる見込みもない。保険が使いにくくなる一方で、患者さんは減る一方。このまま続けても状況がよくなるイメージが湧かない。」
声4:「身体が限界」(36歳・男性・柔整師12年目→退職済み)
「腰のヘルニアが悪化して、施術を続けられなくなりました。体を使う仕事なのに、自分の体を壊してしまったら本末転倒。もっと早くキャリアチェンジを考えるべきでした。」
声5:「開業したけど赤字」(38歳・男性・開業3年目→閉院)
「テナント料月30万+設備費で初期投資800万。でも集客がうまくいかなくて月商40万にも届かない月があった。2年頑張ったけど限界で閉院。借金だけ残りました。」
「続けてよかった」派のリアルな声
一方で、「柔道整復師を続けてよかった」という声も確実にあります。
声1:「分院長になって年収が跳ね上がった」(34歳・男性・柔整師11年目)
「最初の3年は手取り20万で辛かったけど、グループ院の分院長に昇格してから年収480万に。今は経営にも関わらせてもらえて、やりがいがある。続けることで見える景色が変わった。」
声2:「自費メニューに切り替えて稼げるようになった」(40歳・女性・開業5年目)
「保険に頼らない経営に切り替えてから安定しました。骨盤矯正と産後ケアに特化して、1回8,000円の自費メニューで月商120万。SNS集客を覚えたのが大きかった。」
声3:「スポーツチームのトレーナーになれた」(31歳・男性・柔整師8年目)
「整骨院で5年働いた後、縁があってプロスポーツチームのトレーナーに。年収は550万で、何より好きなスポーツに関われるのが最高です。あのとき辞めなくてよかった。」
声4:「訪問施術で自分のペースで働けている」(45歳・男性・訪問専門)
「40歳で整骨院を離れて訪問専門に切り替えました。月収50万前後で、自分でスケジュールを組める。体の負担も院勤務時代の半分以下。もっと早くやればよかった。」
声5:「患者さんからの感謝が何より」(29歳・女性・柔整師6年目)
「給料は確かに高くない。でも、長年の痛みが取れた患者さんに泣いて感謝された時、この仕事を選んでよかったと心の底から思えた。お金だけじゃ測れない価値がある。」

「やめたほうがいい」も「続けてよかった」も、どっちも本音なんだよね。大事なのは、自分がどっち側の人間に近いかを冷静に見極めること。
やめるべきか続けるべきかの判断基準
ここまでの声を踏まえて、あなたが「やめるべきか」「続けるべきか」を判断するための基準を整理します。
やめたほうがいいケース
以下に複数当てはまるなら、転職を真剣に検討すべきです。
- 3年以上働いても年収350万円以下で、昇給の見込みがない
- パワハラ・モラハラがあり、相談先もない
- 身体の不調が慢性化している(腰痛・腱鞘炎など)
- 柔整師の仕事自体に興味や情熱が持てなくなっている
- 毎朝、出勤するのが辛くて仕方がない
続けたほうがいいケース
以下に当てはまるなら、環境を変えることで状況が改善する可能性があります。
- 柔整師の仕事自体は好きだが、今の職場が合わない
- 施術スキルを磨きたい気持ちがまだある
- 管理職や開業など、キャリアアップの道筋がある
- 辞めたい理由が「職場環境」であって「職業そのもの」ではない
- 自費メニューや専門特化など、まだ試していない戦略がある
重要なポイント:「柔道整復師をやめる」と「今の職場をやめる」は全くの別問題です。
職場が嫌なだけなら、別の院に移るだけで人生が変わることもあります。柔整師という職業そのものに限界を感じているなら、異業種転職を視野に入れましょう。
辞めた後の選択肢と年収目安
柔道整復師を辞めた場合の主な選択肢を一覧にまとめました。
| 転職先 | 年収目安 | 柔整資格の活用度 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 別の整骨院・接骨院 | 300〜500万円 | ◎ | 環境を変えるだけで解決する場合に。グループ院は待遇が良い傾向 |
| 整形外科 | 350〜500万円 | ◎ | 社保完備・土日休みも多い。安定志向の人向け |
| デイサービス | 300〜400万円 | ○ | 機能訓練指導員として。残業ほぼなし |
| スポーツトレーナー | 300〜600万円 | ○ | プロチームなら高待遇。人脈が重要 |
| 訪問施術 | 350〜550万円 | ◎ | 自分のペースで働ける。高齢化で需要増 |
| 医療機器メーカー営業 | 400〜700万円 | △ | 現場経験が強み。年収大幅アップの可能性 |
| IT・異業種 | 350〜600万円 | × | 30歳前後なら未経験転職も可能 |
よくある質問
まとめ:「やめたほうがいい」かは、あなた次第
この記事のポイント
- 「柔道整復師はやめたほうがいい」には構造的な根拠がある(低年収・飽和・保険厳格化)
- 一方で、環境や戦略次第で年収500万〜1,000万以上を実現している柔整師もいる
- 「柔整師をやめるべきか」と「今の職場をやめるべきか」は別問題
- 辞めたい理由が「職場環境」なら同業種転職、「職業そのもの」なら異業種転職を検討
- いきなり辞めるのではなく、在職中に選択肢を確認するのが鉄則
「やめたほうがいい」かどうかの答えは、ネット上ではなくあなた自身の中にあります。まずは今の状況を客観的に見つめ直し、自分に合った選択肢を知ることから始めてみてください。

「やめたほうがいい」って検索してるってことは、もう十分悩んでるってこと。次は情報を集めて、冷静に判断するフェーズだよ。一人で抱え込まないで。


