
僕も最初は求人票の読み方がわからなくて、給料の数字だけで選んで失敗した。2回目の転職で求人票の見方を覚えてから、ようやく当たりの整形外科を引けた。
「柔道整復師の資格を活かして整形外科で働きたい」と考えたとき、求人数の多さに驚く人は多いはずです。ただ、求人が多いということは「ハズレも多い」ということでもあります。
整形外科の柔道整復師求人は、雇用形態・給料・業務内容の幅がかなり広く、求人票の表面だけでは実態がつかみにくいのが現実です。
この記事では、整形外科における柔道整復師の求人の現状・給料相場・求人票の読み方・効率のいい探し方を、経験者の視点から具体的に解説します。
柔道整復師は整形外科で働ける?求人の現状と募集ポジション
結論から言うと、整形外科で柔道整復師を採用するクリニックは年々増えています。背景には、リハビリ需要の増加と医師の業務負担軽減があります。
整形外科が柔道整復師を採用する理由と背景
整形外科での柔道整復師の需要が伸びている理由は、大きく3つあります。
1つ目は、リハビリ補助要員の不足。理学療法士だけではリハビリ患者を回しきれないクリニックが増え、運動器の知識を持つ柔道整復師が補助的ポジションで採用されるケースが広がっています。
2つ目は、物理療法(電気治療・牽引など)の担当要員としての需要。柔道整復師は物理療法機器の操作に慣れている人が多く、即戦力として期待されます。
3つ目は、受付・助手兼務の人材ニーズ。小規模クリニックでは施術以外もこなせる人が重宝されます。
正社員・パート・契約社員|雇用形態別の求人傾向
整形外科の柔道整復師求人は、雇用形態によって求められるスキルや待遇がはっきり分かれます。
| 雇用形態 | 求人数の多さ | 給与水準 | 主な業務内容 |
|---|---|---|---|
| 正社員 | 多い | 月給22〜32万円 | リハビリ補助・物理療法・患者対応全般 |
| パート・非常勤 | やや多い | 時給1,200〜1,800円 | 午前のみ・午後のみの物理療法担当など |
| 契約社員 | 少なめ | 月給20〜28万円 | 期間限定のリハビリ増員・産休代替など |
※ 2026年5月時点の主要求人サイト掲載情報に基づく傾向です。地域・施設規模によって異なります。
正社員は求人数が最も多く、業務範囲も広い傾向があります。パートは「午前だけ」「週3日」など柔軟な働き方ができる反面、賞与や昇給がない求人がほとんどです。
整形外科求人の給料相場|雇用形態・地域・経験年数別


僕の場合、接骨院時代は月給22万で手取り18万くらいだった。整形外科に転職して月給28万+賞与40万×年2回になって、年収ベースで約100万上がった。同じ柔道整復師でも職場で全然違う。
正社員の年収は300〜450万円|経験年数で変わる内訳
正社員の年収は300〜450万円のレンジが中心です。経験年数や勤務地による差を整理しました。
| 経験年数 | 月給目安 | 年収目安 | 賞与(年間) | 手取り月収目安 |
|---|---|---|---|---|
| 1〜3年目 | 22〜25万円 | 300〜340万円 | 20〜40万円 | 17〜20万円 |
| 4〜6年目 | 25〜28万円 | 340〜400万円 | 30〜50万円 | 20〜22万円 |
| 7〜10年目 | 28〜32万円 | 380〜450万円 | 40〜60万円 | 22〜25万円 |
| 10年以上(主任クラス) | 30〜35万円 | 420〜500万円 | 50〜80万円 | 24〜28万円 |
※ 厚生労働省「令和6年 賃金構造基本統計調査」の「その他の保健医療従事者」分類の数値を参考に、主要求人サイトの掲載情報を加味して作成。施設規模や地域により変動があります。
経験3年未満では月給22万円前後からのスタートが一般的です。5年を超えると月給25万円以上が増え、主任やリハビリ責任者を任されると30万円台に届きます。
パート・非常勤の時給相場は1,200〜1,800円
パート・非常勤の時給は1,200〜1,800円がボリュームゾーンです。都市部では1,500円以上、地方では1,200〜1,400円が中心帯になります。
午前のみ4時間勤務×週5日の場合、月収は約10〜14万円程度。扶養内で働きたい人が選ぶケースが多く、キャリアアップを狙うには不向きです。
都市部と地方の給料差はどのくらい?
東京・大阪などの都市部と地方では、正社員の年収で30〜60万円ほどの差があります。ただし、都市部は家賃や通勤費もかさむため、手取りベースでの差は縮まります。
地方でも大規模クリニックやチェーン展開の整形外科は都市部並みの給与を出すケースがあります。地域で絞りすぎないのがコツです。
柔道整復師の年収データについて、さらに詳しい年代別・職場別の比較を知りたい方は「柔道整復師の年収データを詳しく見る」の記事も確認してみてください。
求人票で必ず確認すべき6つのチェック項目

みなし残業30時間って書いてある求人は要注意。実際に月40時間残業してても30時間分しか払われない。僕が前いた整形外科がまさにこれだった。入る前に気づけなかったのが痛い。
求人票には「良い部分」しか書かれていないことが多いです。以下の6項目は、入職後のミスマッチを防ぐために必ず確認してください。
| チェック項目 | 良い求人の例 | 注意が必要な求人の例 |
|---|---|---|
| 1. 業務内容の具体性 | 「リハビリ補助(運動療法・物理療法)、患者の初回評価記録」 | 「施術全般」「その他付随業務」だけ |
| 2. みなし残業の有無 | 「残業代は実績に応じて全額支給」 | 「月給に固定残業40時間分を含む」 |
| 3. 賞与の実績 | 「賞与年2回(前年度実績3.5ヶ月分)」 | 「賞与あり(業績による)」のみ |
| 4. 社会保険・退職金 | 「社保完備・退職金制度あり(勤続3年以上)」 | 「社保完備」だけで退職金の記載なし |
| 5. 研修・キャリアパス | 「入職後3ヶ月のOJT研修、年1回の外部セミナー補助」 | 「研修制度あり」だけで中身の記載なし |
| 6. 離職率・勤続年数 | 「平均勤続年数5.2年、直近1年の離職率8%」 | 記載なし(聞いても教えてもらえない) |
1. 業務内容の記載が具体的か(リハビリ補助・物理療法・受付など)
「施術全般」としか書かれていない求人は、入職後に受付や掃除、医療事務まで任されるケースがあります。リハビリ補助なのか、物理療法がメインなのか、受付兼務なのか、求人票の段階で確認してください。
2. 「みなし残業」の有無と時間数
「月給28万円(固定残業30時間分含む)」と書かれていたら、残業30時間までは追加の手当が出ません。実際の残業時間が固定分を超えた場合に支払われるかどうかも確認が必要です。
職業安定法では、固定残業代を含む求人には「固定残業代の金額」「対象時間数」「超過分の支払い」の3点を明示する義務があります。この記載が曖昧な求人は避けた方が無難です。
3. 賞与の実績と支給条件
「賞与あり」でも実績「0.5ヶ月分」だったという話はよくあります。「前年度実績○ヶ月」の数字があるかが判断材料です。
4. 社会保険・退職金制度の詳細
退職金制度の有無は長期的な収入に影響します。クリニックは退職金なしも珍しくないため、入職前に確認しておく項目です。
5. 研修制度やキャリアパスの明記
「研修制度あり」だけでは名ばかりの可能性があります。OJTの期間やセミナー費用補助、キャリアパスが明示されていれば安心です。
6. 離職率や勤続年数の開示があるか
離職率や勤続年数を公開しているクリニックは職場環境に自信がある証拠です。「聞いても答えない」場合は注意が必要です。
整形外科の求人を効率よく見つける方法


エージェント経由だと、求人票に載ってない院長の人柄とか離職率も教えてもらえる。僕は3件紹介してもらって、条件交渉で月給2万アップしてもらえた。自分だけで探していたら絶対知らなかった求人だった。
治療家特化型の転職エージェントを活用する
整形外科の求人は、一般的な転職サイトよりも治療家専門のエージェントの方が質のいい案件を持っています。理由は単純で、整形外科やクリニック側が「柔道整復師を理解している紹介会社」に優先的に求人を出すからです。
特に価値があるのは、院長の人柄・離職率・残業の実態など求人票に載らない情報。これを知って応募するかどうかで、入職後の満足度がまるで違います。
ハローワーク・総合求人サイト・直接応募の使い分け
ハローワークは無料で掲載できるため求人数は多いですが、給与や条件の質にバラつきがあります。掲載コストがかからない分、採用意欲が低い「とりあえず出しておく」求人も混ざっている点は注意が必要です。
総合求人サイト(Indeed・求人ボックスなど)はエリアで絞って一覧比較するのに便利ですが、情報量は掲載元次第。エージェントと併用して詳細を補うのが現実的です。
直接応募は「このクリニックで働きたい」と決まっている場合に有効です。競合が少ない分、選考で有利に働くこともあります。
非公開求人を紹介してもらうコツ
非公開求人は公開求人より条件がいいケースが多いです。「応募殺到を避けたい」「競合に知られたくない」というクリニック側の事情で非公開にしています。
紹介してもらうコツは、初回面談で希望条件を数字で伝えること。「整形外科で月給25万以上、残業月20時間以内」のように具体的に伝えると、条件に合う非公開案件を引き出しやすくなります。
整形外科の面接で何を聞かれるか不安な方は、「整形外科の面接で聞かれる質問と対策」で具体的な準備方法をまとめています。
よくある質問(FAQ)
未経験・新卒でも整形外科の求人に応募できる?
応募は可能です。「未経験可」「新卒歓迎」の求人は一定数あり、特に理学療法士と連携してリハビリ補助を行うポジションで募集が出ています。
ただし月給20〜23万円スタートが一般的で、経験者より初任給は低めです。研修制度が充実しているクリニックを選ぶのがリスクヘッジになります。
整形外科と接骨院ではどちらが待遇がいい?
一概には言えませんが、給与水準は整形外科の方がやや高い傾向があります。整形外科は医療機関のため社保完備が基本で、賞与制度も整っているクリニックが多いです。
一方、接骨院は歩合給で稼げるケースもあり、開業を目指すなら実践的なスキルが身につきます。「安定を取るか、独立を取るか」で判断が分かれます。転職か退職かで迷う方は「柔道整復師を辞めて後悔しないための判断基準」も参考にしてください。
志望動機には何を書けばいい?
「なぜ接骨院ではなく整形外科なのか」を具体的に語れるかがポイントです。「医師の診断のもとでリハビリに携わりたい」「運動器リハの技術を体系的に学びたい」など、整形外科でしか得られない環境に言及すると説得力が増します。
まとめ|整形外科の求人は「条件の裏側」まで見て選ぶ
整形外科で柔道整復師として働く選択肢は広がっています。年収300〜450万円のレンジで、接骨院時代より収入が上がるケースも少なくありません。
ただし、「月給が高い」だけで飛びつくのは危険です。みなし残業の有無、賞与の実績、離職率、業務内容の具体性、研修制度の中身。求人票に書かれていない部分にこそ、入職後の満足度を左右する情報が隠れています。
効率よく「当たりの求人」を見つけるには、治療家専門のエージェントを1つは使っておくこと。非公開求人や条件交渉といった、自力では手が届かない部分をカバーできます。

求人票の裏まで見る習慣がつけば、整形外科でハズレを引く確率はかなり下がる。まずはエージェントに相談して、非公開求人も含めて比較してみて。


