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整形外科の柔道整復師求人ガイド|仕事内容・年収・探し方を現役が解説

転職先

「整形外科に転職したいけれど、実際に採用してもらえるのか」「接骨院と比べて年収や待遇はどう変わるのか」と悩む柔道整復師は少なくありません。この記事では、整形外科の求人状況・仕事内容・年収・メリットとデメリット・探し方を厚生労働省データ(令和6年 賃金構造基本統計調査)と転職経験をもとにまとめました。整形外科への転職を真剣に考えているなら、ぜひ最後まで読んでみてください。

  1. 整形外科で柔道整復師は働ける?|需要と求人の現状
    1. 整形外科が柔道整復師を採用する理由
    2. 求人数の目安と採用が多い施設タイプ
  2. 整形外科での柔道整復師の仕事内容
    1. リハビリ補助・物理療法がメイン業務
    2. 骨折・脱臼の整復やギプス固定に関わるケース
    3. 接骨院との業務範囲の違い
  3. 整形外科で働く柔道整復師の年収・給料
    1. 年収350〜400万円が相場|経験10年超で600万円台も
    2. 接骨院・介護施設・スポーツジムとの年収比較
    3. 賞与・昇給・福利厚生は病院系が有利
  4. 整形外科で働くメリット・デメリット
    1. メリット1. 医師の診断のもとで症例経験を積める
    2. メリット2. 勤務時間が安定しやすい(日祝休み多数)
    3. メリット3. 福利厚生が充実(社保・賞与・退職金)
    4. デメリット1. 業務範囲が限定される場合がある
    5. デメリット2. 接骨院ほどの施術裁量はない
    6. デメリット3. 医師・看護師との連携に慣れが必要
  5. 整形外科の柔道整復師求人の探し方3ステップ
    1. ステップ1. 治療家特化型エージェントに登録する
    2. ステップ2. 非公開求人で条件交渉を任せる
    3. ステップ3. 見学・面接で職場の雰囲気を確認する
  6. 整形外科への転職で評価されるスキル・経験
    1. 外傷対応の臨床経験(骨折・脱臼・捻挫)
    2. 物理療法機器の操作スキル
    3. 他職種との連携経験(チーム医療)
  7. よくある質問(FAQ)
    1. 整形外科の求人は未経験でも応募できる?
    2. 整形外科と接骨院どっちが年収は高い?
    3. 整形外科で働くのにリハビリ系の追加資格は必要?
  8. まとめ|整形外科は安定志向の柔道整復師に向いている転職先
    1. 転職・キャリアでお悩みの方へ

整形外科で柔道整復師は働ける?|需要と求人の現状

整形外科で柔道整復師が働くことは可能です。リハビリテーション部門やリハビリ助手としての採用が全国的に増えています。特に2020年代以降、理学療法士(PT)の採用コストが上昇したことで、即戦力の代替人材として柔道整復師への注目が高まっています。

整形外科が柔道整復師を採用する理由

背景にあるのはPT・OTの採用難です。近年、PT・OTの有資格者は病院や回復期リハ病棟への配属が優先される傾向があり、外来患者中心の整形外科クリニックでは採用競争に勝ちにくい状況が続いています。

そこで多くの整形外科が目を向けるのが柔道整復師です。外傷処置に精通した国家資格者であり、物理療法の操作やリハビリ補助を即戦力として任せやすい存在です。特にPTを複数名雇えないクリニック規模の施設では、柔道整復師がリハビリ要員として重宝されています。採用側の本音として「手技ができて外傷の知識もある、PTより採用しやすい」という声もあります。

求人数の目安と採用が多い施設タイプ

施設タイプ 求人数の目安 平均年収 採用条件の傾向
整形外科クリニック(〜19床) 約1,200件 330〜380万円 実務経験1年以上が多い
中規模病院(20〜199床) 約600件 360〜420万円 外傷対応経験を重視
大規模病院(200床以上) 約200件 380〜450万円 PT・OTとの連携経験が有利
整形外科系グループ法人 約400件 350〜400万円 未経験可の求人もあり

※ 求人数は主要求人サイトの公開情報をもとに算出(2026年5月時点)。年収は厚生労働省「令和6年 賃金構造基本統計調査」および各求人サイト公開データを参照。施設規模・地域により差があります。

クリニック規模の求人が全体の約半数を占めており、未経験や転職初めての方でも応募しやすいのがこの規模です。大規模病院は求人数こそ少ないものの、福利厚生や昇給の安定性で人気が高く、応募倍率は上がる傾向があります。「まずクリニックで経験を積み、のちに大規模病院を目指す」というキャリアステップが現実的なルートです。

整形外科での柔道整復師の仕事内容

整形外科のリハビリ室で患者に物理療法を施す柔道整復師のイメージ

リハビリ補助・物理療法がメイン業務

低周波治療器・牽引装置・ホットパックなどの物理療法機器を操作し、医師の指示のもとで患者に対応するのが中心業務です。1日の流れはおおむね「患者の受け入れ・問診補助 → 物理療法の準備と操作 → リハビリ補助または患者誘導 → カルテへの記録入力」という形になります。

接骨院のように自分で施術メニューを組む場面は少なく、治療計画に沿って動くのが基本です。裁量は下がる一方、「次に何をすべきか」という判断に迷う場面が減るため、初めての医療機関勤務でも比較的なじみやすい環境といえます。

骨折・脱臼の整復やギプス固定に関わるケース

柔道整復師法第17条により骨折・脱臼の応急処置は認められています。整形外科では医師の指示のもとでギプス固定の補助や骨折後のリハビリサポートに関わることがあります。骨折後のリハビリ計画立案に意見を求められるケースもあり、「外傷の知識がある資格者」として重宝される場面があります。

ただし、接骨院のように自分で整復を行う機会は施設によって大きく異なります。「手技で治したい」という志向が強い場合は、見学時に業務内容を必ず確認しましょう。

接骨院との業務範囲の違い

接骨院では判断から実施まで一貫して行いますが、整形外科では「医師の指示 → 柔道整復師が実施」の分業体制です。裁量は狭まる一方、レントゲン・MRI画像を見ながら症例解説を受けられるなど、臨床知識を深める機会は格段に多い環境です。

「施術の幅は狭まるかもしれないが、診断の根拠が見える環境で働きたい」という方に整形外科は向いています。逆に「自分の手技を磨き続けたい」という方は、接骨院や訪問系の職場の方が充実感を得やすいかもしれません。

整形外科で働く柔道整復師の年収・給料

年収350〜400万円が相場|経験10年超で600万円台も

厚生労働省「令和6年 賃金構造基本統計調査」によると、柔道整復師を含む「その他の保健医療従事者」の平均年収は約430万円です。整形外科勤務に限定すると、350〜400万円がボリュームゾーンになります。

経験10年超でリハビリ室の主任クラスに昇格すると、500〜600万円台も視野に入ります。大規模病院では管理職手当・住宅手当・夜間手当が上乗せされるケースもあり、勤続年数によって年収が積み上がりやすい構造になっています。

接骨院・介護施設・スポーツジムとの年収比較

職場タイプ 平均年収 月給目安 賞与 昇給率
整形外科 350〜400万円 27〜32万円 年2回(計2〜4ヶ月分) 年1〜3%
接骨院・整骨院 300〜380万円 23〜28万円 なし〜年1回 歩合依存
介護施設 320〜370万円 24〜27万円 年2回(計1〜2ヶ月分) 年1〜2%
スポーツジム 280〜350万円 22〜26万円 なし〜年1回 実績連動
訪問リハビリ 340〜400万円 26〜30万円 年2回(計1〜3ヶ月分) 年1〜2%

※ 厚生労働省「令和6年 賃金構造基本統計調査」および各求人サイト公開データをもとに算出。施設規模・地域・経験年数により差があります。

整形外科の強みは「毎月の収入が読める」安定感です。接骨院で自費売上を伸ばせる環境であれば収入の逆転もありますが、住宅ローンや家族の生活費など月々の支出が固定化してくる30代以降には、整形外科の収入構造が合いやすいと感じます。

年収の詳しい内訳や年代別の推移は「柔道整復師の年収相場を詳しく見る」で解説しています。

賞与・昇給・福利厚生は病院系が有利

整形外科(特に病院併設型)は社会保険完備・退職金制度・住宅手当が標準装備です。賞与も年2回・計2〜4ヶ月分が相場です。接骨院では賞与なし〜年1回が珍しくないため、年間トータルで数十万円の差がつきます。

また、産休・育休の取得実績がある施設も整形外科の方が多い傾向があります。将来の家族計画を視野に入れている方にとって、福利厚生の充実度は職場選びの重要な軸の一つになります。

整形外科で働くメリット・デメリット

項目 内容 接骨院との比較
メリット:症例経験 医師の診断のもとで多様な症例を学べる 接骨院は自己判断が中心
メリット:勤務時間 日祝休み・残業少なめの施設が多い 接骨院は夜間・土日診療あり
メリット:福利厚生 社保完備・賞与・退職金が標準 接骨院は施設差が大きい
デメリット:業務範囲 物理療法中心で施術裁量が限定的 接骨院は手技中心で自由度高い
デメリット:裁量 医師の指示に基づく分業体制 接骨院は判断から実施まで一貫
デメリット:連携 医師・看護師・PT等との関係構築が必要 接骨院は少人数で完結

メリット1. 医師の診断のもとで症例経験を積める

レントゲン・MRI画像を見ながら「なぜこの治療方針か」を学べるのが最大の強みです。接骨院ではX線撮影ができないため、画像診断に基づく判断力を養う機会は限られます。整形外科に転職した柔道整復師から「接骨院での10年より、整形外科の2〜3年で診断的な視点が格段に身についた」という声を聞くことがあります。それほど画像を見ながら学べる環境の差は大きいです。

メリット2. 勤務時間が安定しやすい(日祝休み多数)

診療時間は平日8:30〜18:00前後が一般的で、日祝休診の施設がほとんどです。接骨院の土日出勤・夜20時営業に比べて、プライベートの時間を確保しやすくなります。「休日に家族と過ごせる仕事に変えたい」というのは、整形外科への転職動機として最もよく聞く理由の一つです。

メリット3. 福利厚生が充実(社保・賞与・退職金)

社会保険完備・賞与年2回・退職金制度は病院系の標準装備です。個人経営の接骨院で「国保・賞与なし」の状態が続いていた方にとっては、将来の安心感が段違いです。月給ベースでは接骨院に劣ることがあっても、賞与・退職金を加えた年収トータルでは整形外科が上回るケースが多くあります。

デメリット1. 業務範囲が限定される場合がある

施設によっては物理療法機器のスイッチ操作と患者誘導だけで終わるケースもあります。「思っていた仕事と違う」というミスマッチを防ぐために、面接時に「柔道整復師にどこまで任せるか」「手技やリハビリ補助の機会はあるか」を必ず確認しましょう。

デメリット2. 接骨院ほどの施術裁量はない

医師の指示ありきの業務が中心のため、「自分の手技で治す」という実感は薄れがちです。手技へのこだわりが強い方や、将来的に独立・開業を視野に入れている方は、整形外科での業務だけでは物足りなさを感じる場面が出てくるかもしれません。今の職場にとどまるか転職するかを含めて整理したい方は、「柔道整復師のキャリアプランを考える」も参考にしてみてください。

デメリット3. 医師・看護師との連携に慣れが必要

医師・看護師・PT等との多職種連携が日常になります。報告のタイミング、敬語の使い方、カルテへの記録方法など、接骨院の少人数体制では身につかなかった「病院のコミュニケーション作法」を、最初の数ヶ月でキャッチアップする必要があります。面接対策は「整形外科の面接で聞かれる質問と対策」も確認しておくと安心です。

整形外科の柔道整復師求人の探し方3ステップ

転職エージェントとオンラインで求人相談する柔道整復師のイメージ

非公開求人が多い整形外科の求人を効率よく見つけるための3ステップです。

ステップ1. 治療家特化型エージェントに登録する

一般的な転職サイトで「柔道整復師+整形外科」を検索すると、公開求人は数十件程度にとどまることが多いです。治療家専門のエージェントなら非公開求人を含めて数百件単位で保有しており、地域・施設タイプ・条件での絞り込みにも対応してもらえます。自分で求人票を探し回るよりも、まずエージェントに状況を話して求人を紹介してもらう流れが効率的です。

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ステップ2. 非公開求人で条件交渉を任せる

希望条件を伝えて非公開求人を紹介してもらいます。整形外科は「良い人が見つかるまで公開しない」スタンスの施設が多く、エージェント経由でしかアクセスできない求人が一定数あります。年収交渉もエージェントに代行してもらえるため、自分では言い出しにくい給与の引き上げも任せられます。

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ステップ3. 見学・面接で職場の雰囲気を確認する

求人票だけで判断せず、必ず職場見学を申し込みましょう。「物理療法だけなのか」「手技やリハビリ指導にも関われるのか」は、現場を見ないとわかりません。見学時に確認すべき3点は「柔道整復師の実際の業務範囲」「医師・PTとの関係性」「1日あたりの患者数」です。事前にチェックリストを準備しておくと確認漏れが減ります。「職場見学で押さえたいチェックポイント」も参考にしてみてください。

整形外科への転職で評価されるスキル・経験

採用面接で評価されるポイントは接骨院での臨床経験とは少し異なります。整形外科が求めるのは「外傷対応ができて、チームで動ける人材」という視点です。

スキル・経験 重要度 習得・アピール方法
外傷対応の臨床経験 ★★★★★ 骨折・脱臼・捻挫の症例数を具体的に伝える
物理療法機器の操作スキル ★★★★☆ 低周波・牽引・温熱等の使用経験を職務経歴書に記載
チーム医療の経験 ★★★★☆ 他職種との連携エピソードを面接で語る
カルテ・電子記録の入力経験 ★★★☆☆ レセプト入力や電子カルテの操作経験があれば有利

外傷対応の臨床経験(骨折・脱臼・捻挫)

最も評価されるのは外傷対応力です。面接では「年間何件の外傷患者を担当したか」「どのような処置を行ったか」を具体的な数字と経緯で伝えると説得力が増します。「骨折後のリハビリ計画立案に関わった」「脱臼整復の補助経験がある」など、具体的なエピソードがあればぜひ話しましょう。

物理療法機器の操作スキル

低周波・干渉波・牽引装置などの操作経験は即戦力の証明になります。接骨院で扱っていた機器の種類や操作年数は職務経歴書に必ず記載しましょう。使用経験がある機器名を列挙するだけでも、採用担当者に「現場で使えるイメージ」を持ってもらいやすくなります。

他職種との連携経験(チーム医療)

介護施設での多職種カンファレンス参加経験や、スポーツ現場でのトレーナー・コーチとの協働経験があれば大きなアドバンテージです。「医師に報告する」「看護師と情報を共有する」といった連携業務への適応力を示すエピソードを、面接前に準備しておきましょう。

転職前に「辞めて後悔しないか」をじっくり考えたい方は「柔道整復師を辞めて後悔しないために」も読んでおくと判断材料が増えます。

よくある質問(FAQ)

整形外科の求人は未経験でも応募できる?

応募できます。クリニック規模やグループ法人では未経験可の求人が一定数あります。ただし外傷対応経験がある方が評価は高く、接骨院で1〜2年の実務経験を積んでからの応募の方が内定率は上がります。未経験で応募する場合は、物理療法機器の操作経験や解剖学の知識をしっかりアピールしましょう。

整形外科と接骨院どっちが年収は高い?

整形外科は350〜400万円、接骨院は300〜380万円が相場です。安定した月収・賞与・退職金を重視するなら整形外科が有利です。一方、自費診療が盛んな接骨院では施術の成果次第で収入が上振れする可能性もあります。長期的な年収の安定を求めるなら、整形外科の方が設計しやすいといえます。

整形外科で働くのにリハビリ系の追加資格は必要?

必須ではありません。柔道整復師の国家資格のみで採用されるケースがほとんどです。PT資格やアスレティックトレーナー(AT)があれば求人の選択肢は広がりますが、まずは現職で経験を積みながら資格取得を検討するのがおすすめです。

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まとめ|整形外科は安定志向の柔道整復師に向いている転職先

整形外科は年収350〜400万円・賞与年2回・社保完備と、安定志向の柔道整復師に向いた転職先です。医師のもとで症例経験を積める環境は他の職場では得にくい強みであり、特に「画像診断の知識を身につけたい」「勤務時間や休日を安定させたい」という方に適しています。

一方で、施術裁量は接骨院より狭くなります。入職後のミスマッチを防ぐために、見学時に「どこまで任せてもらえるか」を必ず確認することが大切です。求人は非公開が多いため、治療家専門のエージェントに登録するのが最短ルートです。まずは相談だけでも、動き始めることが転職成功への第一歩になります。

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この記事を書いた人
高橋 大輝
柔道整復師として整骨院で8年間勤務し、院長代理として現場管理も経験。自身の転職活動で複数のエージェントを使い比較した経験をもとに、治療家の転職・キャリアに関する情報を発信しています。資格取得から独立まで、現場目線でお届けします。

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