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僕も雇われ院長を5年やってから、周りの開業組を見てきました。「オーナーは儲かる」は半分本当で半分嘘。年収の平均差より、振れ幅の差のほうがよっぽど大きいんですよね。
「独立すれば年収が上がる」と言われる一方、雇われ院長として安定給を取るほうが堅実だという声もあります。両者の年収差は平均100〜200万円。ただし金額より「振れ幅」と「上限」の違いを理解しないと選択を誤ります。
整骨院オーナーと雇われ院長の年収差はいくら?結論ファースト
まず両者の相場を一覧で押さえます。オーナーは利益がそのまま収入になり繁盛すれば1000万円超も狙えますが、赤字なら雇われ院長を下回ります。雇われ院長は上限こそ抑えめでも安定が強みです。
| 区分 | 年収相場 | 上限の目安 | 安定性 | 初期投資 |
|---|---|---|---|---|
| オーナー(平均) | 400〜600万円 | 1000万円超も可 | 低い | 1000〜2500万円 |
| オーナー(成功例) | 800〜1200万円 | 上限なし | 中 | 多店舗で追加 |
| 雇われ院長 | 300〜500万円 | 550〜600万円前後 | 高い | 原則なし |
| 勤務柔整師(参考) | 300〜430万円 | 院長昇格で上振れ | 高い | なし |
※ 勤務柔整師の数値は厚生労働省「令和6年 賃金構造基本統計調査」の関連分類を参考。オーナー・院長の相場は2026年時点の求人公開情報および開業データに基づく目安で、地域・規模・経営状況で変動します。
オーナー(開業院長)の年収相場は400〜600万円|成功例は1000万円超
オーナーの年収は、売上から経費を引いた利益がベースです。1院経営の平均は400〜600万円、繁盛院や多店舗化で1000万円超もあります。一方で開業直後や保険依存の院では300万円を割ることも。上限が高い代わりに下限も深いのが本質です。
雇われ院長の年収相場は300〜500万円|安定するが上限がある
雇われ院長は基本給に院長手当と歩合を加えた給与所得で、相場は300〜500万円、幹部候補なら550万円前後まで。売上が落ちても給与が保証される反面、いくら売上を伸ばしても大半は会社の利益になる点がオーナーとの違いです。
年収差の平均は100〜200万円|ただし「振れ幅」がまったく違う
注目は分布です。雇われ院長が300〜550万円の狭い帯に集まるのに対し、オーナーは200万円台から1000万円超まで大きくばらつきます。安定の中の差か、一発勝負の中の差かで意味が変わります。
整骨院オーナー(開業院長)の収入構造



知り合いのオーナーは月商150万、経費が家賃と人件費で月100万。手元に残るのは月50万くらいで年収600万。雇われ院長時代の僕(年収420万)とそんなに変わらないって言ってましたね。

オーナーの収入を左右するのが経費構造です。売上が同じでも家賃や人件費の重さで手元に残る額は変わります。下表は1院経営でよく見る費目の目安です。
| 費目 | 月額目安 | 収入への影響度 |
|---|---|---|
| 家賃・テナント料 | 15〜35万円 | 大(固定費の中心) |
| 人件費 | 20〜60万円 | 大(規模で増減) |
| 物販原価 | 3〜10万円 | 中(粗利を圧迫) |
| 広告費・販促費 | 3〜15万円 | 中(集客に直結) |
| 医療機器リース料 | 2〜8万円 | 小〜中 |
| レセプト・保険手数料 | 1〜3万円 | 小 |
※ 費目と金額は1院経営の一般的な目安で、立地・規模・施術メニューにより異なります。
売上から経費を引いた「利益」がそのまま収入になる
オーナーの収入は月商から経費を引いた利益と一致します。月商150万・経費100万なら取り分は月50万。経費を絞って月商200万まで伸ばせば取り分は月80万円台へ跳ね上がります。売上と経費の両方を動かせるのが特徴です。
家賃・人件費・物販原価など固定費が収入を左右する
家賃と人件費は患者数に関係なく毎月発生する固定費です。好立地を狙って家賃を上げすぎたり、スタッフを早く増やしすぎると、売上が伸びても手元に残りません。開業時に固定費を抑える設計ができるかが初年度の年収を分けます。
保険診療の単価下落で「開業=高収入」が崩れている現実
柔道整復師の療養費は複数回の改定で単価が緩やかに下がり、保険中心のモデルでは以前ほど利益が出にくくなっています。自費メニューや物販で単価を上げられる院とそうでない院で、オーナーの年収格差が広がっています。
雇われ院長の収入構造

僕が雇われ院長になったときは基本給28万+院長手当3万+歩合で、年収だと450〜480万くらい。ノルマはきつかったけど、赤字を自分でかぶるリスクがないのは精神的にラクでしたね。
雇われ院長の給与は複数の手当を積み上げる構成です。固定部分が大きいぶん収入は読みやすく、経営の赤字を個人で背負うこともありません。
基本給+役職手当+歩合(インセンティブ)が一般的
多くの院では基本給25〜30万円に院長手当2〜5万円、売上に応じた歩合が乗ります。インセンティブが手厚い院ほど、頑張り次第で年収500万円台が見えてきます。
売上ノルマと院長手当の相場感
院長手当が付く以上、相応の売上ノルマが課されるのが通例です。手当の金額だけでなく「どの売上水準で支給されるのか」をセットで確認しましょう。
社会保険・賞与・退職金など福利厚生で見た実質年収
雇われ院長の収入は額面だけでなく実質年収で考えます。社会保険の会社負担・年2回の賞与・退職金は、オーナーなら自分で用意するもの。金額に換算すると額面以上の価値があるケースは少なくありません。
オーナーと雇われ院長の年収・リスクを5項目で比較



年収の数字だけでは判断を誤ります。上限・下限、初期投資、借入リスク、労働時間、経営負担の5軸で並べると両者の違いが見えてきます。
| 比較項目 | オーナー | 雇われ院長 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| 年収の上限 | 1000万円超も可 | 550〜600万円前後 | 上限重視はオーナー |
| 下限・振れ幅 | 200万円台まで | 300万円台で下げ止まり | 振れ幅が怖い人は雇われ院長 |
| 初期投資 | 1000〜2500万円 | 原則なし | 自己資金少は雇われ院長 |
| 借入リスク | 大(個人保証) | なし | リスク回避型は雇われ院長 |
| 労働・経営負担 | 施術+経営で長め | 施術中心で読みやすい | 経営を楽しめる人はオーナー |
年収の上限・下限と振れ幅
オーナーは上限が高い反面、開業直後や集患不振の時期は下限が深く沈みます。雇われ院長は上限が抑えめでも下限が固定給で守られます。当たれば大きいオーナーと、堅実に積む雇われ院長ではリスクの性質が正反対です。
初期投資・借入リスク
開業には内装・機器・運転資金で1000万円以上かかり、多くを借入でまかないます。個人保証付きの借入は院がうまくいかなければ個人の負債として残ります。雇われ院長にこのリスクが一切ない点は見落とせません。
労働時間と経営業務の負担
オーナーは施術に加えシフト管理・採用・経理・集客まで担い、実働時間は長くなりがちです。経営そのものを面白いと感じられるかが、長く続けられるかの分かれ目です。
「オーナーになれば年収が上がる」が成立する条件

「開業すれば年収アップ」は立地と集客が前提です。僕は独立する前提で、まず3年は繁盛院で雇われ院長をやって、集客とスタッフ管理を体で覚えるのが一番リスクが低いと思ってます。
| 条件 | 重要度 | 雇われ院長時代に準備すべきこと |
|---|---|---|
| 立地選定の目利き | ★★★ | 繁盛院・不振院の差を体感する |
| 集客の仕組みづくり | ★★★ | Web集客・口コミ導線を運用する |
| リピート率を高める設計 | ★★★ | 再来計画・回数券設計を学ぶ |
| 自己資金比率 | ★★ | 借入依存を下げ計画的に貯蓄する |
| スタッフ管理・採用力 | ★★ | シフト・教育・面接を任せてもらう |
立地・集客・リピート率で売上の天井が決まる
整骨院の売上は、立地で来院のしやすさが決まり、集客で新規が入り、リピート率で安定する三段構造です。一つでも欠ければ施術技術が高くても天井は低くなります。
雇われ院長の経験が独立後の年収を左右する
雇われ院長の数年間は経営を実地で学べる機会です。売上管理やスタッフ育成を任される院で経験を積めば独立後の立ち上がりが速くなります。施術だけに専念してきた人が突然オーナーになると、経営の壁で年収が伸び悩みます。
年収だけで選ぶと後悔する|判断軸の整理
年収の高さだけで進路を決めると、性格や生活設計と合わず後悔しがちです。大切なのは、安定と上限のどちらを優先するかを先に決めることです。
安定を取るなら雇われ院長、上限を取るならオーナー
毎月の収入を固定したい人は雇われ院長、上限を自分で押し上げたい人はオーナーに納得感が出ます。優劣ではなく、自分の価値観に合うかで選ぶことが後悔を防ぎます。
まずは「条件の良い雇われ院長」で実力と資金を貯める選択肢
独立志向でも、いきなり開業する必要はありません。歩合や手当が手厚い院で務めれば、年収を確保しながら経営ノウハウと自己資金を同時に積めます。リスクを抑えて選択肢を広げる現実的な中間ルートです。
雇われ院長・好条件求人の探し方
雇われ院長として年収を上げる近道は好条件の求人に出会うことですが、待遇の良い院長求人ほど表に出にくく、探し方に工夫が必要です。
院長候補・幹部候補の非公開求人はエージェント経由が多い
院長候補や幹部候補は採用の緊急度や待遇の高さから一般求人サイトに載らず、業界特化のエージェントが抱えがちです。希望条件を伝えて紹介を受けるほうが効率的です。
歩合・賞与・昇給条件は応募前に必ず確認する
院長求人は基本給だけで判断すると失敗します。歩合の発生条件・賞与の実績・昇給の有無は入職後の実質年収を大きく左右します。独立を見据えるなら、国家資格対策の教材で開業準備の土台を固めるのも一つの手です。
よくある質問(FAQ)
雇われ院長から開業オーナーになる人はどれくらいいる?
正確な統計はありませんが、いきなり開業するより雇われ院長などで数年の経営経験を積んでから独立する人が目立ちます。実地の経営経験が開業後の生存率を高めるためです。
整骨院オーナーで年収1000万円は現実的?
現実的ですが誰でも届くわけではありません。1院で1000万円に乗せるには自費メニューや物販で客単価を高め、リピート率を維持する仕組みが必要で、保険診療だけに頼るモデルでは難しいのが実態です。
雇われ院長の年収を上げる一番の方法は?
最も効果が大きいのは歩合と手当の条件が良い院へ移ることです。同じ実力でも給与体系の違いで年収は数十万円単位で変わります。非公開求人を扱うエージェントで条件を比較・交渉するのが再現性の高いやり方です。
まとめ|年収差の本質は「金額」より「収入の作り方」の違い

年収差の数字に振り回されないで。まずは自分が「安定型」か「一発型」かを決めて、雇われ院長なら好条件の求人を、独立なら修行先を選ぶのが先。条件の良い院長求人はエージェントの非公開枠に多いので、一度相談してみるといいですよ。
年収差の本質は金額ではなく収入の作り方の違いです。利益を作るオーナーは上限が高い代わりに振れ幅が大きく、固定給中心の雇われ院長は安定します。安定と上限のどちらを優先するかを決め、独立志向でも好条件の雇われ院長で経験と資金を貯める中間ルートが現実的です。
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※ 本記事の年収・相場は目安であり、地域・院規模・雇用条件・経営状況で変動します。独立・開業には借入や赤字のリスクが伴います。最終的な判断は個別の条件を確認したうえで行ってください。


