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僕が現場にいた頃、新卒の柔整師の多くが「初任給23万円は高いの低いの」と不安そうでした。額面だけで職場を決め、3年経っても年収が30万円も上がらず辞めていく後輩を何人も見ました。新卒の年収は初任給より、昇給とキャリアパスの差で決まります。
柔道整復師の新卒の初任給は月23万円前後、年収はおよそ300万円が目安です。厚生労働省「令和6年 賃金構造基本統計調査」等の公開情報をもとに、職場別の給与差や年収の上げ方を整理します。近い国家資格の鍼灸師の年収の現実(平均約353万円)を見ると相場感もつかめます。
柔道整復師の新卒の初任給はいくら?|月給・年収の目安
新卒は月給22〜24万円前後でスタートし、年収は約280〜305万円が中心帯です。下の表で職場区分ごとの目安を確認してください。
| 区分 | 初任給(月給)の目安 | 年収の目安 |
|---|---|---|
| 全国の新卒目安 | 月22〜24万円 | 約280〜305万円(手当・残業代の有無で変動) |
| 接骨院・整骨院(新卒) | 月22〜25万円 | 約290〜330万円(歩合や残業代で差がつく) |
| 整形外科・病院(新卒) | 月20〜23万円 | 約280〜340万円(賞与・残業代が出やすく安定) |
| 介護・機能訓練指導員(新卒) | 月22〜26万円 | 約300〜360万円(国家資格で評価されやすい) |
| (参考)大卒の平均初任給 | 月約23万円 | 約280〜300万円(厚労省 賃金構造基本統計調査ベース) |
※ 出典:厚生労働省「令和6年 賃金構造基本統計調査」等の公開情報。規模・地域・雇用形態・歩合により実額は異なります。
新卒の初任給は月23万円前後・年収はおよそ280〜305万円が中心
新卒の初任給は月22〜24万円前後、年収で約280〜305万円です。残業代・資格手当・歩合の上乗せ次第で同じ初任給でも年収は数十万円単位で変わるため、額面だけで判断しないことが肝心です。
額面と手取りの違い|新卒で手元に残るのは月18〜19万円ほど
額面23万円から社会保険料や税が引かれ、新卒1年目の手取りは月18〜19万円ほどです。住民税は2年目から天引きされ手取りが減るため、それを上回る昇給があるかが基準になります。
大卒の平均初任給との比較|柔道整復師の初任給は決して低くない
大卒平均初任給は月約23万円で、柔道整復師の新卒(月22〜24万円)はほぼ同水準です。差がつくのはその先で、歩合の有無で昇給ペースが分かれます。
【職場別】柔道整復師の新卒の初任給・年収を比較



同じ国家試験に受かった同期でも年収は違いました。接骨院の後輩は月給24万円(みなし残業込み)で手取り約19万円、年収約300万円。整形外科の同期は月給21万円と低めでも賞与年2回・残業代が出て年収約340万円、定時退社でした。残業代と賞与の有無で1年目から40万円単位の差がつきます。
新卒が選べる主な職場は、接骨院・整骨院、整形外科・病院、スポーツ/トレーナー系、介護・機能訓練指導員の4つです。下の表で初任給と特徴を比べてください。
| 職場 | 新卒初任給(月給)の目安 | 新卒年収の目安 | 年収・働き方の特徴と注意点 |
|---|---|---|---|
| 接骨院・整骨院 | 月22〜25万円 | 約290〜330万円 | 施術を実地で多く積める。歩合や残業代で上乗せ可能だが、基本給が低くみなし残業込みの求人もある |
| 整形外科・病院 | 月20〜23万円 | 約280〜340万円 | 賞与・残業代・福利厚生が整いやすく安定。昇給は緩やかで歩合は少なめ |
| スポーツ・トレーナー系 | 月20〜24万円 | 約280〜340万円 | 現場経験を積めて将来の単価アップにつながるが、新卒時の待遇は院・チーム次第で不安定 |
| 介護・機能訓練指導員 | 月22〜26万円 | 約300〜360万円 | 国家資格で評価され土日休みや賞与が整いやすいが、介護報酬や施設規模で待遇差がある |
※ 出典:厚生労働省「令和6年 賃金構造基本統計調査」および各種求人サイトの公開情報。規模・地域・雇用形態・歩合により実額は異なります。
接骨院・整骨院|月22〜25万円・歩合や残業代で差がつく
接骨院・整骨院は新卒が最も多く就職する職場です。初任給は月22〜25万円と高めに見えますが、多くは歩合やみなし残業を含む額で、基本給が低いと売上が伸びない時期に手取りが安定しにくい点に注意しましょう。
整形外科・病院|月20〜23万円・安定だが歩合は少なめ
整形外科や病院は初任給こそ月20〜23万円と控えめですが、賞与・残業代・社会保険が整い、年収約280〜340万円で安定しやすい職場です。定時退社や土日休みも取りやすい傾向です。
スポーツ・トレーナー系|月20〜24万円・実力と経験で伸びる
スポーツチームやトレーナー系は、現場経験を武器に将来の単価を上げやすい領域です。ただし新卒時の待遇は院やチームの規模に左右され、月20〜24万円と幅があります。
介護・機能訓練指導員|月22〜26万円・国家資格で評価されやすい
介護施設の機能訓練指導員は、柔道整復師の国家資格がそのまま評価される職場です。初任給は月22〜26万円と高めで、土日休みや賞与が整うケースが多くなっています。機能訓練指導員(介護施設)の仕事内容と年収を確認する。
柔道整復師の年収は経験とともにどう上がる?

新卒3年目で介護施設の機能訓練指導員に移った後輩は、国家資格者として評価され年収が約300万円から420万円前後まで上がり、土日休みで賞与もつきました。逆に「初任給25万円」の歩合中心の院に入った人は、3年経っても年収330万円ほどで頭打ち。新卒の年収は初任給より、昇給の仕組みがある職場かで決まります。
柔道整復師の年収は経験年数とともに段階的に上がります。下の表で推移を確認してください。
| 経験年数 | 想定年収の目安 | 月収・働き方の特徴 |
|---|---|---|
| 新人(新卒〜3年目) | 約280〜340万円 | 月給22〜25万円が中心。施術と患者を積む時期で賞与は職場次第 |
| 中堅(4〜7年目) | 約340〜430万円 | 指名や担当患者が増え、歩合・役職手当がつき始める |
| ベテラン(8〜15年目) | 約400〜500万円 | 分院長・機能訓練指導員などへの役割拡大で年収が伸びやすい |
| 管理職・分院長 | 約450〜600万円 | 売上責任を負う代わりにインセンティブで上振れしやすい |
| 独立・開業 | 約300万円〜青天井 | 集客と経営力次第で上限がなく、収入は不安定 |
※ 出典:厚生労働省「令和6年 賃金構造基本統計調査」等の公開情報。規模・地域・雇用形態・歩合により実額は異なります。
経験年数別の年収推移|新人約300万円→中堅約400万円→管理職500万円超
年収が大きく動くのは中堅からベテランにかけてです。新人期は約300万円前後で横並びでも、4年目以降は指名・役職手当・昇格で差が開きます。上を目指すなら柔道整復師が年収500万円を達成する5つのキャリアルートを確認する。
新卒が陥りやすい「初任給は高いが昇給しない」職場の見分け方
初任給が高くても昇給テーブルが整っていない職場は珍しくありません。歩合中心で基本給が低い院は患者数が頭打ちになると年収も止まります。治療家の給料が上がらない理由と収入アップの具体策を見ると、避けるべき職場を先に押さえられます。
新卒の柔道整復師が将来の年収を上げる4つの方法


長く稼げる柔道整復師になるための4つの方法を挙げます。
賞与・昇給・残業代が明確な職場を新卒のうちに選ぶ
賞与・昇給・残業代の3つが明文化された職場は、年収が読みやすく積み上がりやすい傾向があります。「賞与あり」「昇給あり」の表記だけでなく、実際の支給実績まで確認することが大切です。
機能訓練指導員など国家資格が活きる領域を視野に入れる
介護施設の機能訓練指導員は、柔道整復師の国家資格が要件として評価される領域です。新卒から数年で年収400万円台に届くケースもあり、年収の天井を上げやすい選択肢です。
院長・分院長などキャリアパスのある職場を選ぶ
分院長・院長などの役職がある職場は、年収500万円超に届く道筋があります。新卒時にキャリアパスのある法人を選びましょう。柔道整復師の将来性と2030年に生き残る人の条件を確認する。
国家試験合格〜入職までに自分の市場価値を把握しておく
国家試験合格から入職までは、自分の市場価値を測る絶好のタイミングです。複数の求人を比べ、治療家専門の転職エージェントに相談すると、自分の相場を客観的に把握できます。
柔道整復師の求人に特化した治療家専門の転職エージェント。新卒・第二新卒の相談にも対応し、初任給が相場に合っているかの確認や年収交渉の代行まで無料で受けられます。
新卒が初任給・年収で職場を選ぶときのチェックポイント
応募先の求人に当てはめて確認したいポイントを一覧にまとめました。
| チェック項目 | 確認方法 | 見極めのポイント |
|---|---|---|
| 月給の内訳(基本給・歩合・みなし残業) | 求人票と面接で内訳を分解して確認 | 「月給25万円」が基本給か歩合・みなし残業込みかで手取りと昇給が変わる |
| 賞与・昇給の支給実績 | 過去の支給実績と直近で昇給した人の例を面接で質問 | 「賞与あり」「昇給あり」ではなく、実際の支給実績を確認する |
| 残業代の支払い方 | 固定残業(みなし)か実残業支給かと残業時間の実態を確認 | サービス残業が常態化していないかをチェックする |
| キャリアパス・将来の年収 | 分院長・機能訓練指導員など昇給につながる役割があるか確認 | 3年後・5年後に年収が上がる道筋があるか |
| 新人教育・国試サポート | 新卒の研修制度や先輩のフォロー体制を確認 | 入職後に施術スキルを伸ばせる環境かを見極める |
求人票の「月給25万円」が基本給か歩合・みなし残業込みかを確認する
「月給25万円」は内訳次第で意味が変わります。みなし残業30時間分や歩合を含むと、実質の基本給は20万円前後ということもあります。面接で基本給の内訳を具体的に聞きましょう。
賞与・昇給の「実績」を面接で具体的に確認する
「賞与あり」「昇給あり」の表記と、実際に支給されている事実は別物です。「昨年の賞与は何か月分か」「3年目の先輩はいくら昇給したか」と数字で確認しましょう。答えを濁す職場は要注意です。
よくある質問(FAQ)
柔道整復師は新卒で年収400万円を目指せますか?
新卒1年目で年収400万円はややハードルが高く、中心帯は約280〜340万円です。ただし機能訓練指導員や、指名を多く取れる接骨院なら数年で400万円台に届くケースもあります。昇給の仕組みがある職場選びが近道です。
初任給が高い整骨院は本当に稼げる職場ですか?
必ずしもそうとは限りません。初任給25万円でも多くは歩合やみなし残業を含んだ額で、基本給が低いと手取りが安定しません。基本給の水準と昇給の実績を合わせて確認すると判断できます。
新卒はどの職場を選ぶと将来の年収が上がりやすいですか?
昇給・賞与・キャリアパスが明確な職場です。分院長などの役職がある法人、国家資格が評価される機能訓練指導員、賞与と残業代が実績ベースの整形外科などが該当します。初任給の高さより3年後・5年後の伸びしろで比べましょう。
まとめ|柔道整復師の新卒の年収・初任給は「最初の職場選び」で将来が変わる

大事なのは初任給の額面だけで職場を決めないことです。「月給25万円」が基本給か、みなし残業や歩合込みかで手取りも将来の昇給も変わります。賞与あり・昇給ありでも、実際に支給されているかは面接で聞かないと見えません。内定を絞り込む前に、賞与・昇給の実績やキャリアパスのある職場を一度比べてみてください。
新卒の初任給は月23万円前後、年収は約280〜305万円が目安です。その後の年収は職場の昇給の仕組みとキャリアパスで分かれます。
まずは求人票で月給の内訳を分解し、賞与・昇給の実績を面接で確認すること。複数の職場を比べ、自分の市場価値を把握することから始めましょう。


