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鍼灸師の給料が上がらない5つの理由と収入アップの具体策【元整骨院スタッフが解説】

年収・待遇

「同期と比べても給料が全然違う」「3年経っても月給が25万から上がらない」——そんな悩みを持っている鍼灸師の方は少なくありません。

実際、鍼灸師の平均年収は約330〜400万円(月給換算で約27〜33万円)と、同じ医療系国家資格の看護師(平均年収約480万円)と比べて低い水準にあります。しかし、収入が低いのはあなたの実力の問題ではなく、業界の構造的な理由がほとんどです。

この記事では、鍼灸師の給料が上がらない根本原因を整理し、今すぐ実践できる収入アップの方法を具体的に解説します。

高橋大輝
高橋大輝

整骨院で8年間、鍼灸師の先生と一緒に働いてきました。「なんでこんなに給料低いの」という悩みを何度も聞いてきたので、構造的な問題と打ち手を一緒に整理します。

鍼灸師の給料が上がらない5つの理由

1. 施術料金の上限が低く、院の利益が出にくい

鍼灸院の保険適用範囲は限定的で、自費施術の料金も1回3,000〜8,000円程度が相場です。1日に施術できる件数には物理的な上限があるため、院全体の売上が頭打ちになりやすく、結果として従業員の給与水準も低くなる傾向があります。

マッサージや整骨院と比べても、施術単価の競争が激しく、「安くしないと患者が来ない」というジレンマに陥っている院が多いのが現状です。

2. 昇給の仕組みが整っていない院が多い

小規模な鍼灸院では、評価基準や昇給ルールが明文化されていないケースがほとんどです。「頑張ればいつか上がる」という曖昧な約束だけで、実際には何年働いても給与が変わらないという状況が生まれます。

大手病院や介護施設では定期昇給の仕組みがあることも多いですが、個人経営の鍼灸院では院長の裁量次第になってしまいます。

3. 指名制でないと歩合収入が入らない

歩合給(インセンティブ)が設定されている院でも、指名制でない施設では個人の頑張りが給料に直結しません。施術数が多くても固定給のみというケースでは、どれだけ患者から感謝されても収入には反映されないのです。

4. 医療・福祉全体の人件費水準が低い

日本の医療・福祉分野は全般的に賃金水準が低く設定されがちです。「やりがい搾取」という言葉が生まれるほど、「使命感があるから安い給料でも働く」という構造が業界全体に根付いています。鍼灸師もその影響を受けています。

5. 「資格を持っているだけ」では差別化にならない

鍼灸師の資格取得者は年々増加しており、供給過多の状態になっています。資格があるだけでは差別化できず、院側も「誰でも代わりがきく」という意識を持ちやすいため、給料交渉の余地が生まれにくい構造があります。

鍼灸師の給料の実態:相場を正確に把握する

まずは自分の給与が業界水準と比べてどうなのかを把握することが大切です。

経験年数別の平均月収

経験年数 平均月収(手取り目安) 備考
新卒〜2年目 20〜24万円 研修期間中は20万以下も多い
3〜5年目 23〜27万円 昇給制度の有無で差が開く
6〜10年目 25〜32万円 役職・指名有無で大きく変わる
10年以上 28〜38万円 院長・独立開業者は別途

※厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」および複数求人サイトの掲載データをもとに編集部が集計・推計

勤務先別の平均年収比較

勤務先の種類 平均年収の目安 特徴
個人鍼灸院 280〜360万円 給与水準は院長次第
整骨院・治療院(チェーン) 300〜400万円 昇給・評価制度が整備されやすい
病院・クリニック 320〜420万円 安定性が高く福利厚生が充実
介護施設・老健 300〜380万円 需要が安定、夜勤なしが多い
スポーツ施設・チームトレーナー 280〜450万円 実績次第で高収入も可能

※掲載求人の平均・中央値をもとに編集部が推計(2026年5月時点)。勤務地・経験年数によって異なります

鍼灸師が今すぐできる収入アップの6つの方法

高橋大輝
高橋大輝

「給料が上がらないのは仕方ない」と諦めている方が多いですが、実際には打ち手がいくつかあります。僕の知り合いの鍼灸師も、転職+資格追加で年収が100万円以上アップしたケースを見ています。

方法1. 給与水準の高い職場へ転職する

最も効果が大きいのが転職です。個人経営の鍼灸院から病院・介護施設・大手チェーンへ移るだけで、同じスキルでも年収が50〜100万円以上変わることは珍しくありません。

「今の職場に恩がある」という気持ちはわかりますが、市場価値を把握するためにも、まず求人を見るだけでも価値があります。具体的におすすめの転職サービスはこの記事の後半で紹介しています。

方法2. 関連資格を取得して専門性を高める

鍼灸師として差別化するためには、追加の資格取得が有効です。特に以下の資格は収入アップに直結しやすいとされています。

  • あん摩マッサージ指圧師:鍼灸と合わせると保険請求の幅が広がる
  • 柔道整復師:整骨院での業務範囲が広がり給与交渉力が高まる
  • 介護支援専門員(ケアマネ):介護施設での管理職への道が開ける
  • スポーツトレーナー資格:スポーツチームや高単価施設への就職が有利に

方法3. 指名制・歩合給がある職場を選ぶ

インセンティブ制度が整っている職場に移ることで、頑張りが給料に直結するようになります。求人情報を見る際は「歩合」「インセンティブ」「指名料」などの記載をチェックしましょう。

方法4. 副業・フリーランス施術を始める

勤務先の就業規則で許可されている場合、副業として出張鍼灸や週末施術を行うことで収入を増やすことができます。SNSや出張マッサージプラットフォームを使って集客している鍼灸師も増えています。

方法5. 昇格・役職ポジションを目指す

現在の職場で主任・リーダー・副院長などの役職に就くことで、役職手当が加算されます。「評価してもらえない」と感じている場合は、院長に具体的なキャリアパスを聞いてみることも大切です。

方法6. 将来的な独立開業を視野に入れる

長期的な収入アップを目指すなら、独立開業という選択肢もあります。成功すれば年収500〜800万円以上も可能ですが、集客スキルや経営知識が必要です。まずは副業で患者との関係を作りながら準備を進めるのが現実的です。

転職で給料アップを目指すなら使うべきサービス

鍼灸師の給料アップに最も即効性があるのが転職です。ただし、自分で求人を探すよりも医療・福祉系の転職エージェントを活用する方が、非公開求人へのアクセスや給与交渉のサポートが受けられるため有利です。

治療家・鍼灸師専門の転職サービス

鍼灸師・柔道整復師など治療家に特化した求人を多数保有。専門のキャリアアドバイザーが給与交渉を代行してくれるため、言い出しにくい年収の話も任せられます。

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病院・クリニック・介護施設など、様々な職場の求人を横断的に比較したい方は総合系の転職エージェントも活用しましょう。複数の求人を比較することで、自分の市場価値を正確に把握できます。

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高橋大輝
高橋大輝

転職エージェントは無料で使えるし、「相談だけ」でも全然OKです。僕も転職の時に活用しましたが、自分では気づかなかった求人を紹介してもらえて視野が広がりましたよ。

まとめ:鍼灸師が給料を上げるためのポイント

鍼灸師の給料が上がらない背景には、業界構造的な問題があります。しかし、正しい打ち手を取ることで収入アップは十分に可能です。

対策 効果 難易度
給与水準の高い職場へ転職 ◎ 最も即効性がある ★★☆
関連資格の取得 ○ 長期的に差別化できる ★★★
歩合・指名制の職場へ移る ○ 頑張りが直接反映される ★★☆
副業・フリーランス施術 △ 即効性はあるが安定しにくい ★☆☆
役職・昇格を目指す ○ 現職でのアップが可能 ★★☆
独立開業 ◎ 成功すれば大幅アップ ★★★

まずは自分の市場価値を知ることから始めましょう。転職エージェントへの無料相談は、転職するかどうか決めていない段階でも利用できます。現状を変えたいと思ったら、まず一歩踏み出してみてください。

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この記事を書いた人
だいちゃん
元柔道整復師。整骨院に8年勤務し院長代理を経験。自身の転職をきっかけに治療家のキャリア支援に目覚め、治療家キャリアLabを立ち上げ。現在は医療系人材のキャリアコンサルタントとしても活動中。柔道整復師・鍼灸師の「次のキャリア」を、データと実体験をもとに発信しています。

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