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鍼灸師の初任給はいくら?昇給の実態を元治療家が解説|職場別の給与と給料を上げる職場選び

年収・待遇

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高橋大輝
高橋大輝

僕が現場にいた頃、国家資格を取った鍼灸師の多くが「初任給21万円は高いの低いの」と不安そうでした。額面だけで職場を決め、3年経っても給料が月1〜2万円しか上がらず辞めていく人を何人も見ました。鍼灸師の給与は初任給より、昇給の仕組みがある職場かで将来が変わります。

鍼灸師の初任給は月21万円前後、年収はおよそ330〜360万円が目安です。厚生労働省「令和6年 賃金構造基本統計調査」等の公開情報をもとに、職場別の給与差や昇給の実態、給料を上げやすい職場の選び方を整理します。相場感は鍼灸師の年収の現実(平均約353万円)と平均から抜け出す方法を確認するとつかめます。

  1. 鍼灸師の初任給はいくら?|月給・年収の目安
    1. 鍼灸師の初任給は月21万円前後・年収はおよそ330〜360万円が中心
    2. 額面と手取りの違い|初任給で手元に残るのは月17〜18万円ほど
    3. 大卒・専門卒の平均初任給との比較|鍼灸師の初任給は決して低くない
  2. 【職場別】鍼灸師の初任給を比較
    1. 鍼灸院・接骨院|月20〜24万円・歩合や残業代で差がつく
    2. 整形外科・病院|月19〜22万円・安定だが歩合は少なめ
    3. 美容・スポーツ系|月20〜24万円・指名と実力で伸びる
    4. 介護・機能訓練指導員|月21〜25万円・国家資格で評価されやすい
  3. 鍼灸師の昇給の実態|給料はどう上がっていくのか
    1. 経験年数別の年収推移|新人約330万円→中堅約400万円→管理職500万円超
    2. 20代後半で月給が約4万円・賞与が約2倍に伸びるケースもある
    3. 「初任給は高いが昇給しない」職場の見分け方
  4. 鍼灸師が初任給より昇給で職場を選ぶべき4つの理由
    1. 賞与・昇給・残業代が明確な職場を最初に選ぶ
    2. 機能訓練指導員など国家資格が活きる領域を視野に入れる
    3. 院長・分院長などキャリアパスのある職場を選ぶ
    4. 国家試験合格〜入職までに自分の市場価値を把握しておく
  5. 鍼灸師が初任給・昇給で職場を選ぶときのチェックポイント
    1. 求人票の「月給25万円」が基本給か歩合・みなし残業込みかを確認する
    2. 賞与・昇給の「実績」を面接で具体的に確認する
  6. よくある質問(FAQ)
    1. 鍼灸師は何年で年収400万円を目指せますか?
    2. 初任給が高い鍼灸院は本当に昇給しますか?
    3. 鍼灸師が昇給しやすいのはどの職場ですか?
  7. まとめ|鍼灸師の初任給・昇給は「最初の職場選び」で将来が変わる
    1. 転職・キャリアでお悩みの方へ

鍼灸師の初任給はいくら?|月給・年収の目安

下の表で区分ごとの初任給・年収の目安を確認してください。

区分 初任給(月給)の目安 年収の目安
全国の新卒目安 月20〜23万円 約330〜360万円(手当・残業代の有無で変動)
鍼灸院・接骨院(新卒) 月20〜24万円 約320〜360万円(歩合や残業代で差がつく)
整形外科・病院(新卒) 月19〜22万円 約320〜360万円(賞与・残業代が出やすく安定)
介護・機能訓練指導員(新卒) 月21〜25万円 約340〜400万円(国家資格で評価されやすい)
(参考)大卒の平均初任給 月約23万円 約280〜300万円(厚労省 賃金構造基本統計調査ベース)

※ 出典:厚生労働省「令和6年 賃金構造基本統計調査」のはり師・きゅう師等を含む区分および各種求人サイトの公開情報。規模・地域・雇用形態・手当や歩合により実額は異なります。

鍼灸師の初任給は月21万円前後・年収はおよそ330〜360万円が中心

鍼灸師の初任給は月20〜23万円前後、年収で約330〜360万円が中心です。残業代・資格手当・歩合の上乗せ次第で、同じ初任給でも年収は数十万円単位で変わるため、額面だけで判断しないことです。

額面と手取りの違い|初任給で手元に残るのは月17〜18万円ほど

額面21万円から社会保険料や所得税が引かれ、新卒1年目の手取りは月17〜18万円ほどです。住民税が2年目から天引きされ手取りが減るため、それを上回る昇給が見込めるかが基準です。

大卒・専門卒の平均初任給との比較|鍼灸師の初任給は決して低くない

大卒の平均初任給は月約23万円で、鍼灸師の新卒(月20〜23万円)はほぼ同水準です。差がつくのはその先で、昇給や歩合の有無で数年後の年収が分かれます。

【職場別】鍼灸師の初任給を比較

鍼灸院や整形外科で、求人票や内定通知を見比べながら初任給と将来の昇給について考える新卒の鍼灸師。国家資格を取得して最初の職場を選ぼうとする前向きな表情のイメージ
鍼灸院や整形外科で、求人票や内定通知を見比べながら初任給と将来の昇給について考える新卒の鍼灸師。国家資格を取得して最初の職場を選ぼうとする前向きな表情のイメージ
高橋大輝
高橋大輝

同じ国家試験に受かった同期でも待遇は違いました。鍼灸院の後輩は月給23万円(みなし残業込み)で手取り約18万円、年収約330万円。整形外科の同期は月給20万円と低めでも、賞与年2回・残業代が出て年収約350万円、定時退社でした。残業代と賞与の有無で、1年目から30〜40万円の差がつきます。

新卒が選べる主な職場は鍼灸院・接骨院、整形外科・病院、美容・スポーツ系、介護・機能訓練指導員の4つです。下の表で初任給と特徴を比べてください。

職場 初任給(月給)の目安 初任給時の年収の目安 年収・昇給の特徴と注意点
鍼灸院・接骨院 月20〜24万円 約320〜360万円 施術を多く積めるが、基本給が低くみなし残業込みの求人もあり昇給は院長次第
整形外科・病院 月19〜22万円 約320〜360万円 賞与・残業代・福利厚生が整い昇給制度も明確。昇給幅は緩やかで歩合は少なめ
美容・スポーツ系 月20〜24万円 約320〜380万円 指名や実力で単価アップにつながるが、新卒時の待遇は院・チーム次第で不安定
介護・機能訓練指導員 月21〜25万円 約340〜400万円 国家資格で評価され土日休みや賞与が整うが、介護報酬や施設規模で待遇差がある

※ 出典:厚生労働省「令和6年 賃金構造基本統計調査」および各種求人・医療系求人サイトの公開情報。規模・地域・雇用形態・歩合や手当により実額は異なります。

鍼灸院・接骨院|月20〜24万円・歩合や残業代で差がつく

鍼灸院・接骨院は新卒が最も多く就職する職場です。初任給は月20〜24万円と高めに見えますが、多くは歩合やみなし残業を含む額で、基本給が低いと患者が少ない時期に手取りが安定せず、昇給も院長次第です。

整形外科・病院|月19〜22万円・安定だが歩合は少なめ

整形外科や病院は初任給こそ月19〜22万円と控えめですが、賞与・残業代・社会保険が整い、年収約320〜360万円で安定しやすい職場です。昇給制度も明文化され、定時退社や土日休みも取りやすい傾向です。

美容・スポーツ系|月20〜24万円・指名と実力で伸びる

美容鍼サロンやスポーツ現場は、指名や実力で単価を上げやすい領域です。新卒時の月給は20〜24万円と幅があり、技術が評価されれば年収380万円前後まで伸びますが、固定給が小さい職場は集客が安定するまで収入が不安定です。

介護・機能訓練指導員|月21〜25万円・国家資格で評価されやすい

介護施設の機能訓練指導員は、鍼灸師の国家資格がそのまま評価される職場です。初任給は月21〜25万円と高めで、土日休みや賞与が整うケースが多くなっています。

鍼灸師の昇給の実態|給料はどう上がっていくのか

整形外科や鍼灸院で患者の施術にあたる若手の鍼灸師と、それを指導する院長・先輩。昇給制度やキャリアパスのある職場で経験を積み、給料を伸ばしていくイメージ
整形外科や鍼灸院で患者の施術にあたる若手の鍼灸師と、それを指導する院長・先輩。昇給制度やキャリアパスのある職場で経験を積み、給料を伸ばしていくイメージ
高橋大輝
高橋大輝

昇給制度が整った整形外科の後輩は、20代後半で月給が入職時より約4万円上がり、賞与もほぼ倍になり年収が330万円から410万円前後まで伸びました。逆に「初任給25万円」に惹かれ歩合中心の鍼灸院に入った人は、3年経っても年収330万円ほどで頭打ち。給料は初任給より、昇給と賞与の実績がある職場かで決まります。

下の表で経験年数別の年収推移の目安を確認してください。

経験年数 想定年収の目安 昇給・働き方の特徴
新人(新卒〜3年目) 約330〜360万円 月給20〜24万円が中心。施術と患者を積む時期で昇給は職場次第
中堅(4〜7年目) 約360〜430万円 指名や担当患者が増え、歩合・役職手当がつき昇給が見えてくる
ベテラン(8〜15年目) 約400〜500万円 分院長・機能訓練指導員への役割拡大で昇給が伸びやすい
管理職・分院長 約450〜600万円 売上責任を負う代わりにインセンティブで上振れしやすい
独立・開業 約300万円〜青天井 集客と経営力次第で上限がなく収入は不安定

※ 出典:厚生労働省「令和6年 賃金構造基本統計調査」のはり師・きゅう師等を含む区分や各種求人サイトの公開情報。規模・地域・雇用形態・歩合により実額は異なります。

経験年数別の年収推移|新人約330万円→中堅約400万円→管理職500万円超

新人期は約330万円前後で横並びでも、4年目以降は指名・役職手当・昇格で差が開きます。鍼灸師の給料が上がらない理由と収入アップの具体策を見ると避けるべき職場を押さえられます。

20代後半で月給が約4万円・賞与が約2倍に伸びるケースもある

昇給制度のある職場では、20代後半で月給が入職時より約4万円上がり、賞与がほぼ倍になって年収が80万円ほど伸びる例もあります。鍼灸師のボーナス・賞与の実態を詳しく見ると職場による差がわかります。

「初任給は高いが昇給しない」職場の見分け方

初任給が高くても昇給テーブルが整っていない職場は珍しくありません。歩合中心で基本給が低い鍼灸院は、患者数が頭打ちになると年収も止まります。表記だけで判断せず、過去に実際いくら昇給したのかを確認しましょう。

鍼灸師が初任給より昇給で職場を選ぶべき4つの理由

初任給ではなく昇給を基準に職場を選ぶべき理由を整理します。

賞与・昇給・残業代が明確な職場を最初に選ぶ

賞与・昇給・残業代の3つが明文化された職場は、年収が読みやすく積み上がりやすい傾向です。表記だけでなく実際の支給実績まで確認できる職場を最初に選びましょう。

機能訓練指導員など国家資格が活きる領域を視野に入れる

介護施設の機能訓練指導員は、鍼灸師の国家資格が要件として評価される領域です。新卒から数年で年収400万円台に届くケースもあります。

院長・分院長などキャリアパスのある職場を選ぶ

分院長・院長などの役職がある職場は、年収500万円超に届く道筋があります。賞与・昇給制度の整った職場が多い鍼灸師の転職先おすすめ7選を見ると、目指せる職場が見えてきます。

国家試験合格〜入職までに自分の市場価値を把握しておく

国家試験合格から入職までは、自分の市場価値を測る絶好のタイミングです。失敗しない鍼灸師向け転職エージェントの選び方を見ると、提示された初任給が相場に合っているかを確認できます。

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鍼灸師が初任給・昇給で職場を選ぶときのチェックポイント

応募先の求人に当てはめて確認したいポイントをまとめました。

チェック項目 確認方法 見極めのポイント
月給の内訳(基本給・歩合・みなし残業) 求人票と面接で内訳を分解して確認 「月給25万円」が基本給か歩合・みなし残業込みかで手取りと昇給が変わる
賞与・昇給の支給実績 過去の昇給額や直近で昇給した人の例を面接で質問 「賞与あり」ではなく実際の昇給実績を確認する
残業代の支払い方 固定残業(みなし)か実残業支給かと残業時間の実態を確認 サービス残業が常態化していないかを確認
キャリアパス・昇給の上限 分院長・機能訓練指導員など昇給につながる役割があるか確認 3年後・5年後に給料が上がる道筋があるか
新人教育・国試サポート 新卒の研修制度や先輩のフォロー体制を確認 入職後に施術スキルを伸ばせる環境か

求人票の「月給25万円」が基本給か歩合・みなし残業込みかを確認する

「月給25万円」は内訳次第で意味が変わり、みなし残業30時間分や歩合を含むと実質の基本給は20万円前後のこともあります。面接で基本給や歩合の内訳を具体的に聞きましょう。

賞与・昇給の「実績」を面接で具体的に確認する

「賞与あり」「昇給あり」の表記と実際に支給されている事実は別物です。「昨年の賞与は何か月分か」「3年目の先輩はいくら昇給したか」と数字で確認しましょう。

よくある質問(FAQ)

鍼灸師は何年で年収400万円を目指せますか?

昇給の仕組みがある職場なら、4〜7年目の中堅期に年収400万円台が見えてきます。指名を多く取れる鍼灸院や機能訓練指導員なら、もう少し早く届きます。

初任給が高い鍼灸院は本当に昇給しますか?

必ずしもそうとは限りません。初任給25万円でも多くは歩合やみなし残業を含んだ額で、基本給が低いと患者が頭打ちになると年収も止まります。基本給と過去の昇給実績を合わせて確認しましょう。

鍼灸師が昇給しやすいのはどの職場ですか?

昇給・賞与・キャリアパスが明確な職場です。分院長などの役職がある法人、国家資格が評価される機能訓練指導員、賞与と残業代が実績ベースの整形外科が該当します。

まとめ|鍼灸師の初任給・昇給は「最初の職場選び」で将来が変わる

高橋大輝
高橋大輝

大事なのは、初任給の額面だけで最初の職場を決めないことです。「月給25万円」が基本給か、みなし残業や歩合込みかで、手取りも将来の昇給も変わります。賞与あり・昇給ありと書いてあっても、実際に支給されているかは面接で聞かないと見えません。内定を絞り込む前に、賞与・昇給の実績やキャリアパスのある職場を比べてみてください。

鍼灸師の初任給は月21万円前後、年収は約330〜360万円が目安で、その後の年収は職場の昇給の仕組みとキャリアパスで大きく分かれます。

まずは求人票で月給の内訳を分解し、賞与・昇給の実績を面接で確認すること。複数の職場を比べ、自分の市場価値を把握することから始めましょう。

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