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僕も鍼灸師なりたての頃、求人票の月給20万円を見て「全国平均はもっと高いはず」とモヤモヤしてた。統計の平均年収459万円と、実際にもらえる金額にはギャップがあるんだよね。
「鍼灸師の年収の全国平均はいくらか」「自分の給料は低いのか」。求人票と統計で数字が食い違い、不安になる人は少なくありません。
厚労省の賃金構造基本統計調査やjobtagなど2026年時点の公的データをもとに、鍼灸師の年収の全国平均を職場別・年代別・雇用形態別に整理し、平均を超える収入アップ策を現役治療家の体験を交えて紹介します。
鍼灸師の年収の全国平均は?2026年の最新データを整理
鍼灸師の年収は、参照する統計で350万円台から460万円前後まで幅があります。まず出典ごとの数字を並べます。
| 出典 | 平均年収 | 平均月収・時給の目安 |
|---|---|---|
| 厚労省 jobtag(賃金構造基本統計調査ベース) | 約459万円 | 月収換算 約32万円 |
| 厚労省 賃金構造基本統計調査(その他の保健医療従事者) | 約400〜460万円 | 月収 約28〜32万円 |
| 求人ボックス 給料ナビ(正社員) | 約380〜400万円 | 月給 約28万円 |
| 求人ボックス(パート・アルバイト) | — | 時給 約1,200〜1,400円 |
| 自社調べ(編集部・鍼灸師求人の集計) | 約350〜420万円 | 月給 約22〜30万円 |
※ 出典:厚労省「職業情報提供サイト(jobtag)」「賃金構造基本統計調査(令和5年)」、求人ボックス 給料ナビ、編集部集計。統計は集計年・対象範囲で変動します。
厚労省の統計データでは平均年収459万円前後(令和5年・賃金構造基本統計調査)
もっとも広く引用されるのが、jobtagの平均年収459万円前後です。令和5年の賃金構造基本統計調査ベースの推計で、月収換算で約32万円。前提を知らないと実感とズレやすい数字です。
求人サイトの実勢データでは平均年収380〜400万円台が中心
求人を集計した求人ボックスなどでは、正社員の平均は380〜400万円台が中心。統計と60〜80万円開くのは、求人サイトが募集中の入り口給与に寄りやすいためです。
統計によって金額が異なる理由(はり師・きゅう師の集計の前提)
賃金構造基本統計調査では、はり師・きゅう師は「その他の保健医療サービス職業従事者」として柔整師やあマ指師と一括集計されます。「平均459万円」は複数職種が混在した数字で、鍼灸師だけの値ではありません。職場別・年代別の相場で読むほうが実態に近づきます。
鍼灸師の年収の現実(平均約353万円)と平均から抜け出す方法を詳しく見る
【職場別】鍼灸師の年収相場|どこで働くと給料が変わるのか


僕は最初の鍼灸院で年収約310万円スタート。美容鍼に力を入れるサロンに移ったら歩合がついて年収420万円まで上がった。同じ鍼灸師でも、どこで働くかで100万円以上変わると実感したよ。
年収を左右する最大の要因は、技術年数よりも「働く場所の給与体系」です。固定給か歩合・賞与ありかで、同じ働きでも年収が分かれます。
| 職場 | 年収の目安 | 特徴(歩合・賞与の有無) |
|---|---|---|
| 鍼灸院・接骨院(雇われ勤務) | 300〜400万円 | 固定給中心。歩合・賞与は職場差が大きい |
| 美容鍼灸サロン・エステ系 | 350〜500万円 | 指名・歩合で上振れ。技術と接客力が直結 |
| 整形外科・病院 | 320〜420万円 | 安定・賞与あり。上限は緩やかになりやすい |
| 介護施設(機能訓練指導員) | 300〜400万円 | 残業が少なく安定。昇給はゆるやか |
| スポーツトレーナー | 250〜500万円 | 契約形態で幅が大きい。実績依存 |
| 独立開業 | 0〜1,000万円超 | 青天井だが集客リスクも自分持ち |
※ 参考:求人ボックス 給料ナビの職種別掲載値、編集部による鍼灸師求人の集計。金額は職場・地域・個人差で変動する目安です。
鍼灸院・接骨院(雇われ勤務)の年収
求人数がもっとも多く、年収の目安は300〜400万円。固定給中心で、新人の月給は20〜23万円が相場です。
美容鍼灸サロン・エステ系の年収
客単価が高く指名や歩合がつきやすく、技術と接客が評価されれば年収450〜500万円に届く人もいます。
整形外科・病院・介護施設(機能訓練指導員)の年収
年収320〜420万円と中間的なレンジ。賞与は安定する一方で昇給の上限は緩やかになりがちです。
スポーツトレーナー・独立開業の年収
スポーツ分野は契約形態で幅が大きく、実績次第で250万円から500万円超まで。独立開業は青天井ですが、集客や経営リスクを自分で背負うため、軌道に乗るまで収入は不安定です。
【年代別・経験年数別】鍼灸師の年収はどう推移するか

20代は年収が伸びにくいけど、僕の周りでは30代で院長や指名がつくと500万円台に乗る人もいる。逆に職場を変えず同じ給料のままだと、年齢を重ねても300万円台で止まりやすいんだ。
年収は年齢で自動的に上がるのではなく、「技術の蓄積」と「役割の変化」が重なったときに段階的に伸びます。
| 年代 | 平均年収の目安 | 年収を上げる鍵 |
|---|---|---|
| 20代(新人〜若手) | 280〜350万円 | 技術習得・資格取得・基礎固め |
| 30代(中堅) | 350〜480万円 | 指名獲得・役職・条件の良い職場への転職 |
| 40代以降 | 400〜550万円 | 管理職・専門分野への特化 |
| 院長・管理職クラス | 500〜700万円 | マネジメント・分院展開 |
| 独立・開業オーナー | 変動大(〜1,000万円超) | 経営力・集客力・リピート設計 |
※ 参考:厚労省「賃金構造基本統計調査」の年齢階級別賃金の傾向、編集部による求人・採用データの集計に基づく目安です。
20代(新人〜若手)の平均年収
20代は280〜350万円が中心。給与は伸びにくい投資期間で、指名につながる技術と接客の基礎を固めるほうが30代以降の伸びに直結します。
30代(中堅)の平均年収
30代は350〜480万円へ。指名が増える・役職がつく・条件の良い職場へ移る、のいずれかで一段上がります。同じ働き方では頭打ちになりやすい段階です。
40代以降・管理職・院長クラスの年収
40代以降は管理職や専門特化で400〜550万円、院長・分院長クラスでは500〜700万円も視野に入ります。
【雇用形態・男女別】鍼灸師の年収の違い
同じ鍼灸師でも、雇用形態で手取りや収入の安定度は変わります。額面だけでなく手取りまで含めて比較するのが大切です。
正社員・業務委託・パートで変わる収入と手取り
正社員は月給制で社会保険が完備され賞与も出ます。業務委託は歩合率が高く額面は大きい一方、社会保険を自分でまかなうため手取り感覚が変わります。パートは時給1,200〜1,400円が目安で、年収の総額は抑えられます。
女性鍼灸師の年収と働き方の選択肢
女性鍼灸師は美容鍼灸との相性が良く、指名を積み上げて年収を伸ばす人が増えています。結婚・出産後もパート・時短・業務委託と働き方を切り替えやすいのも強みです。
鍼灸師の年収が全国平均より低いと言われる理由

給料が上がらないと感じてた頃、原因は自分の腕じゃなくて「賞与も歩合もない職場の仕組み」だった。評価制度がある職場に移っただけで、翌年の年収が60万円増えたんだ。
「鍼灸師は薄給」というイメージが根強いのは、技術力ではなく職場の制度設計に原因があるためです。
歩合・賞与制度が整っていない職場が多い
固定給だけで賞与や歩合がない職場では、売上に貢献しても給与に反映されません。努力と収入が連動せず、数年働いても年収が横ばいのままになりがちです。
保険適用の制約と単価の伸びにくさ
鍼灸は保険適用の範囲が限られ、療養費の単価も伸びにくい構造です。保険中心の職場ほど客単価を上げにくく、自費・高単価分野を持つ職場のほうが収入を伸ばせます。
全国平均を超える鍼灸師になるための収入アップ戦略

全国平均は、職場と動き方を変えれば超えられます。効果と着手のしやすさで整理します。
| 施策 | 期待できる年収アップ幅 | 着手のしやすさ |
|---|---|---|
| 賞与・歩合制度のある職場へ転職 | +50〜100万円 | ◎ すぐ動ける |
| 美容鍼・スポーツなど高単価技術の習得 | +30〜80万円 | ○ 数ヶ月〜 |
| 国家資格+αの追加資格を取得 | +20〜50万円 | △ 半年〜1年 |
| 指名・リピートを増やす接客改善 | +20〜60万円 | ○ 日々の積み重ね |
| 治療家専門エージェントで年収を交渉 | +30〜80万円 | ◎ 登録は無料 |
※ アップ幅は編集部のヒアリング・求人データに基づく推計です。効果は個人の経験・地域・職場で異なります。
賞与・歩合制度が整った職場へ転職する
即効性が高いのは評価制度のある職場への転職です。努力が給与に反映される環境に移るだけで、年収が50〜100万円上がる例は珍しくありません。
美容鍼・スポーツなど高単価分野の技術を身につける
美容鍼やスポーツ分野は客単価が高く指名にもつながります。技術を身につければ職場の選択肢が広がる、数ヶ月単位で着手できる投資です。
国家資格+αの追加資格でキャリアの幅を広げる
鍼灸師の国家資格に柔道整復師やトレーナー系の資格を重ねると、対応領域が広がり、機能訓練指導員などの求人にも応募しやすくなります。
治療家専門の転職エージェントで年収を交渉する
市場価値が分からない、在職中で探す時間がない人は治療家専門の転職エージェントが効率的です。非公開求人の紹介や給与交渉を代行してもらえるため、一人で動くより好条件を引き出せます。
よくある質問(FAQ)
鍼灸師の年収は今後2026年以降に上がる見込みはある?
業界全体の平均が急上昇する可能性は低いものの、高単価の自費分野(美容鍼・スポーツ・予防領域)の需要は伸びています。保険中心から自費へシフトできる人ほど、平均を上回る余地は大きくなります。これから資格を取る人は、国家試験の突破が収入の出発点です。
鍼灸師と柔道整復師ではどちらが年収が高い?
統計上の平均はどちらも400万円台で大差はなく、職場や働き方の違いのほうが大きくなります。柔整師は接骨院の保険診療、鍼灸師は美容鍼など自費の高単価分野に広げやすいのが特徴です。
未経験・新卒の初任給はいくらくらい?
新卒・未経験の初任給は、月給20〜23万円、年収250〜300万円程度が目安。最初の数年は技術習得の期間と割り切り、評価制度のある職場を選ぶと、その後の伸びが変わります。
まとめ|全国平均はあくまで目安、働く場所と動き方で年収は変えられる

全国平均はあくまで目安。鍼灸師の年収は、働く場所と動き方しだいで確実に変えられる。今の職場の数字に納得いかないなら、在職中から治療家専門のエージェントに相場を聞いてみるのがいちばん早いよ。
鍼灸師の年収の全国平均は、統計上は約459万円、求人の実勢では380〜400万円台。幅があるのは複数職種の一括集計や、職場の給与体系の違いが大きいためです。
大切なのは「どこで・どう働けば数字を動かせるか」を知ること。評価制度のある職場への転職、高単価分野の技術習得、専門エージェントでの年収交渉——着手しやすいものから動けば、平均を超える道は開けます。まずは自分の市場価値を確かめることから始めてみてください。
※ 本記事の年収データは、厚労省「賃金構造基本統計調査(令和5年)」「jobtag」、求人ボックス 給料ナビ等の2026年時点の公的データおよび編集部集計に基づく目安です。年収は集計年・地域・職場・個人差で変動し、特定の収入を保証するものではありません。


